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乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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甘酸っぱく懐かしいが紛れもなく現代のSFファンタジー


筒井康隆の原作を未だに読んでいないが、映画は小学校に観た・・・もう殆ど忘れてしまったが、教室で「お〜ゆ〜をか〜け〜る〜しょうじょ〜」と大合唱していたのは良く覚えている。まぁあれから20年も経っているのでもう一度観なければいけないとは思っていたのだが。それよりも先にアニメの方に触手が動いた、実はずっと観たかったんやな〜コレ、当時すこぶる評判が良かったのだが激務で見逃していた。しかも一度見逃すと忘れてしまったり、DVDならあとで幾らでも観るチャンスはあるからという感じでズルズルと先送りになってしまう性格が今日まで来てしまったのだ。

先日のスカイ・クロラで書いたように新鋭のアニメーターが出てこないという絶望的な状況の中で監督の細田守に期待する声は高まっている事は間違いない。かつてジブリの門を叩き落とされ、再度這い上がって「ハウルの動く城」を任されたがクビにされて再び地獄をみせられた男が三度目の正直として結果を掴んだのである。今までのテレビアニメでも評判は高かったらしいのだが、いかんせん俺のアンテナに引っかからないアニメばかりだったので今回が何もかも初見であって楽しみに観た。

<GOOD POINT>
1.結論から言えば大変面白かった。しかも懐かしいけど今まで観たことがないという不思議な感覚。自分なりに分析してみると、物語自体がオーソドックスに作られている反面、キャラクターは紛れもなく現代の高校生という振り幅が意外にも新鮮に映っているのではないかと感じた。つまり、昨今のテレビドラマで描かれる学園モノのストーリーで描かれる人物はとにかく分かりやすく誰が観ても良い人、悪い人で分けられて、物語も突飛な事件を起こして力業で解決していくジェットコースター式が殆どだ。しかしこの映画で「人はそんなに簡単な生き物ではない」という事を確認させてくれる。これは別に凄い事ではなく、本来の物語で描く基礎ではあるのだが・・・。

2.実写版の20年後の世界という設定として描かれているらしく、実験室やら男2人に女1人の3人グループなど実写版を再現するようなシーン(もしかしたら原作もそうなのかもしれないが)が組み込まれていて、この作品のファンなら嬉しい構成だと思った。そして確実に実写版より物語は面白く作られている、タイムリープ(時間跳躍)を駆使した複雑な構成とそれを何度も同カットを使用して織り交ぜながら巧みに観客を引き込んでいく手法は拍手モノである。「あ〜コレ、自主映画でもできそう!」と思わせるくらいの知恵を絞った名シーンが次々に展開されていくのだ。

3.主人公・紺野真琴のボーイッシュで魅力的なキャラに一層の命を吹き込んだのが仲里依紗の声だ。聴いてみないと分からないと思うがこれが微妙な声質なのである、この声のお陰で喜怒哀楽が微妙なバランスで表現されて最高のヒロインとなっている。TV「ハチワンダイバー」で演じたメイドの胸ばかりが強調されているが、この作品では本当に最高の仕事をしている。

<BAD POINT>
1.まぁ強いていえば未来からの転校生、間宮千昭(声・石田拓也)の存在が説得力に欠ける所だろうか?未来からやって来て現代が居心地が良いからついつい帰りづらくなってしまいました、おまけに恋もしちゃいました。というのは、未来の世界のルールを完全に犯しているに違いないな・・・と。でもこれって実写版もたしか同じなんやな〜、確か未来で待ってても記憶が戻らないんじゃなかったっけ?。やっぱり実写版をもう一回観てみよう。
(IE5)

時をかける少女 - goo 映画


やっぱりヒロインが魅力的だと映画は楽しい!


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俺も見たぜ
確かに面白かった記憶がある。キャラクターも魅力的だった。が! ハマるという所までいかないというか、何か拒むものも感じた? なぜだろう? オサレ過ぎるからか?
同時期に公開された(ような気がする)パプリカ、同じ筒井作品だが、こちらの方が変で好きだ。一般的には間違いなくこの時をかける少女の方だが。
きうら 2008/09/22(Mon)00:02:01 編集
今敏か〜
パプリカは見てないな〜、大学の時にテアトル梅田で「パーフェクトブルー」を観た。当時のレビューにも書いたが、画は上手いけど話が良く分からない印象だったな。「千年女優」と「パプリカ」は観ておきたいと思っている。しかしまたしても激務の波が訪れて、更新する時間が無い!
IE5 2008/09/26(Fri)23:32:26 編集
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