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乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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画像ファイル "http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9869aebdd0d7afb9e0b59b286d3beb70/1221830491" は壊れているため、表示できませんでした。  88点


圧倒的な映像美と剥き出しの人間像が見事なロードムービー


最近は癖のある役者というイメージがあるショーン・ペンの監督作品。意外にも初監督は1991年と早く、監督としての道も早くから模索していたらしい。まぁ話題作はなかった為、俺も全くノーマークだったのだが、今作は大変素晴らしい映画でありショーン・ペンの熱い想いがスクリーンに溢れていた。やはりクリント・イーストウッドの活躍は多くの役者に監督への情熱を拍車にかけたらしく、このショーン・ペンの活躍もその炎を一層焚きつける事になるだろうと思われる。

やはりロードムービーは監督するなら一度はチャレンジしたいジャンルではなかろうか?俺はご多分に漏れず「イージー・ライダー」が最高傑作と思うのだが、自然を相手に時には孤独で時には心を通わせる仲間や女を相手にしながら自分探しを続けていくというシチュエーションは若者にとって堪らないのではないだろうか?

<GOOD POINT> 1.実在した冒険家クリストファー・マッカンドレス(享年24歳)の生き様をエミール・ハーシュが本当に良い演技を披露して我々に示してくれた、若干23 歳であるがこの存在感と魅力的な危うさを醸し出している。俺はこの役者を見てかつて同じ感覚を感じた事があったのだが、映画を観ながら中盤でようやく思い出した。そう若かりし日のレオナルド・ディカプリオにそっくりなのだ・・・良く観れば顔も似て無くもない。「タイタニック」の成功のあと世界のセレブに名を連ねて苦悩していくディカプリオ。過食気味で顔も丸くなり「顔がデカプリオ」と一部で呼ばれていた記憶も懐かしい。しかしながら「タイタニック」以前の彼は「ギルバート・グレイプ」「バスケットボール・ダイアリーズ」など非常に野性的な演技をしていて個人的にも評価が高かった。その良い要素がエミール・ハーシュにも感じられたのだ。まだ若いだけに一概に言えないが、レオ様と同じくらいに人気が出る要素は充分にあると思った。

2.悔しいがアメリカのパノラマは素晴らしい言葉で説明する事が空しくなるくらい強烈に美しい。ロードムービーで絶対条件である「素晴らしい景色」というハードルを楽々クリアし尚かつ物語とリンクしていくのだから手が付けられない。日本では絶対に捉えることのできない空気感も羨ましい。

3.編集の巧さが際だっている。主人公・クリストファーの行動を時系列に追って行くだけでは退屈になってしまうというロードムービーの落とし穴を見事にクリアしている。クリストファーの現在の動きと過去を交互に見せるのはありふれているのだが、注目すべきは彼と知り合った相手の時系列も追っていくという手法だ。この手法は初めてみたが、とても面白かった。あまり他の者にスポットを当てると物語自体が破綻するので、本当に絶妙なサジ加減でこのスパイスを利かせている。もしかしたら分からない人が多いかも知れないが、ロードムービーの新たな可能性を示してくれた。

<BAD POINT>
1.ショーン・ペンの好みなのかも知れないが、橋の上で林檎を食うシーンでクリストファーがカメラに向けておどけるシーンがあった。つまり芝居が中断されてエミール本人の素顔を見せる瞬間がスクリーンで発生したのだ。これを俺は全く評価できなかった。何か、映画では無くなってしまったのだ。あともう1シーン同じような撮り方をしていたが、監督として何を狙っていたのか最後まで疑問が残った。
(IE5)

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