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乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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img5d19a233zik0zj.jpgまるで解毒……!

面白いか面白くないかで言えば、かなり面白い。前作「序」はよくある「テレビシリーズのまとめ」だったが、「破」は完全新作と言ってもよいレベル。もちろん、旧シリーズを観ていればさらに面白さが増す仕様。
分かりにくいたとえで恐縮だが、旧作でかけた「呪い」をいちいち解いていくような仕様になっている。もしくは旧シリーズの解毒作業のようだ。ラスト付近は特に感慨深い。

【以下はネタバレ反転】
それにしても、登場人物がちゃんとコミュニケーションを取れるようになっていて驚いた。お互い分かり合っている姿なんて、旧シリーズでは想像できないもの。そして、旧作最大のトラウマ、初代綾波死亡のストーリーが書き換わっている(ように見える)のは衝撃的、まるでタイムスリップして登場人物が、バッドエンドを書き換えているように見える。いろんな意味で暴走していた部分がちゃんとまとまっている。しかし、アスカファンには少々物足りないであろう。何だか一番かわいそうである。
ともあれ、最後はハッピーエンドになるのではないかと思ったりする。ただし、旧シリーズは時代の狂気とシンクロしていた気がするが今回は、「普通に面白い映画」な感じだ。

(KIURA)
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ta.jpg無限の未来が見えた

何度見ても面白い映画と言うのは、映画ファンの数だけあると思うが、俺にとって、T2がその一つであることは間違いない。CGもやっとCGと呼べるレベルになっただけ。シュワルツェネッガーは、不器用な演技。サラコナー=リンダ・ハミルトンは、マジで怖い顔だ。じゃあ何でこれがいいのか。土曜プレミアムの吹替版を観て分かった。

シュワルツェネッガーがとにかくカッコいい! グラサンが決まりすぎ。ショットガンを片手で回して装填する所など、文句なしに熱い。特に好きなのが、銃でフェンスの鍵を弾き飛ばしながら、バイクで疾走するところだ。アレを見て、血が滾らない男がいるのか? T-1000も不十分なCG技術の中で、精一杯効果的に描かれている。CGが高価な技術だったからこそ、使いどころが実に計算されている気がするのだ。

個人的なCG三大映画と言えば、これとジュラシックパーク、マトリックスだが、今見ても面白いのは多分これだけ。未来のターミネーターを作り出す革新的なチップのデータが「フロッピーディスク」に入っているのはご愛嬌だが、こんな映画が撮れるなら、これからは面白い映画だらけだと思った。確かに無限の未来を見た。

審判の日がとっくに過ぎた2009年、改めて考えてみると、この映画の熱い部分は、CGではないのだ。弾丸を全身に浴びながら警官の「足」を撃ちにいくT-800、タンクローリーから弾き飛ばされて地面を回るT-800、そして、自ら溶鉱炉に入り親指を突き出すT-800。「行動」に興奮するのであり、「CG」ではなかった。

そうして、「興奮」していたのは、無知であり、単純であり、「幸せとは何か」をまだ考えなかった17歳の自分だったのかも知れない。T2を初めて観た時、少なくともこんな理屈は考えなかっただろうなぁ。
(KIURA)
hellboy2_poster.jpgダーク・ファンタジーファンに

「パンズ・ラビリンス」で強烈な印象を放ったギレルモ監督のアメコミ原作映画。地獄から召還されたダーク・ヒーローが人間の為に戦うのはデビルマン風の流れ、異形の登場人物が力を合わせて戦うのはX-MEN風だ。ギレルモ監督の良さは、どこか愛惜を帯びた残酷な世界観と独特なクリーチャーデザイン。ダークファンタジー的な色彩と空気感が、他のアメコミ物とは一線を画している印象だ。

ストーリーの根幹は単純だ。最終兵器を甦らそうとする悪の王子を主人公ヘルボーイが阻止する。ただ、要所要所に大人向けのユーモアやペーソスが溢れている。また、それぞれのキャラが立っているのが大変良い。主人公のヘルボーイ始め、相棒の水棲人間(?)、恋人のファイヤースターター、ガス人間の博士等面白すぎ。それらが派手に戦うので純粋に楽しめる。ヒロインの容貌は好みだ。この点はスパイダーマンやダーク・ナイトに勝っていると個人的に断言したい。

惜しむらくはおそらく映画という枠だろう。これだけキャラが立っているなら、日本のアニメのように毎週見たい。いやむしろ、アニメというか戦隊物に近いか。「レッド」「ブルー」と呼び合うのもそれっぽい気がする。そうそう、冒頭の歯の妖精は、ベルセルクの同様のシーンの実写化のようで大変楽しめました。テーマの深遠さではダークナイトには劣るが、俺のようなダーク・ファンタジーファンにはオススメできる作品だ。

75点(KIURA)
http://file.okkoto.blog.shinobi.jp/c07f5fcb.jpeg  85点


ストーンズはやっぱり化け物だ!

はじめに、1ヶ月ほど遅くなったが旧正月という事であけましておめでとうございます。色々と仕事に忙殺されて映画はおろか本も数ページしか読めていないという中で2009年を迎えました。ちなみに今年のおみくじは<中吉>でどうやら後半から運気があがるとの事でした・・・さてさて。まぁ、なんにしましても今年も宜しくお願い致します。

そんで、2009年はブログ内容も色々変えて行こうかなと思ってます。殆どが俺の書き込みになってしまっている中で、映画評が8割を占めておるこの現状が個人的には少々窮屈な感じもあるので、批評は去年よりサラリとしながら、プライベートな出来事なども織り交ぜて更新を増やして行こうかなと思っております。まぁ、あくまでメインは映画になるとは思うのですが。

そんで、去年に観ておきながら批評できてなかったのがこの1本。スコセッシが「ラストワルツ」「ノー・ディレクション・ホーム」に続く、音楽モノとして取り上げたのが偉大なるザ・ローリング・ストーンズである。ロックを聴いたことない人でもビートルズとストーンズを知らない人はいないだろう。しかし、ストーンズの曲って意外に知らない人が多いんじゃないだろうか?ちなみに代表曲は「サティスファクション」「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」「ブラウン・シュガー」だが、仮にこれを知らなくても本作を観ればストーンズの魅力と凄さが体感できること請け合いだ。「


<GOOD POINT>
1.とにかくミック・ジャガーが格好良すぎる、65歳であの動きは半端ない!右腕をクイッとあげて腰をくねらせながら観客に歌いかける姿は正しくロック・シンガーの神である。日頃、相当なトレーニングを積んでいるらしいが納得だ。勿論、歌も年齢を重ねただけの重さと巧さを兼ね備えてる。

2.撮影された会場(NYのビーコン・シアター)がこのバンドがいつもやっているアリーナやスタジアムクラスではなく、狭い劇場だったことがメンバー同士、そしてファンとの距離を縮める効果を上手く引き出せたんじゃないかと思う。あとクレーンを入れているみたいだったが、本編では1〜2回しか使用されていないハズ。やはり演奏が本物だと正面からドンとカメラを据えるだけで充分という事を証明してくれている。

<BAD POINT>
1.スコセッシ本人が出て来て小芝居をしているのだが、これが鼻につく。冒頭の「最初の曲を教えろ!」も小芝居のせいで嘘くさくなった。スコセッシ・ブランドが大事なのは分かる、実際にこの映画が知られる要因に彼の名前の影響力が関係しているのは否定できないだろう。しかし、小芝居はいらん。
(IE5)


ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト - goo 映画


<でかいスクリーンで体感してほしい>


darkknightposter.jpg映画の密度が違う 

アクション大作に見せかけて、とにかく登場人物の心理劇に余念が無い。下手な映画ならこの映画の30分間のプロットでひとつの映画にしてしまいそうだ。緩急自在、複雑な人間心理の交錯と頭の深い所を揺さぶられるような緊張感が非常に素晴らしい。ティム・バートンのバットマンは「面白いとは思うけど、ちょっとなぁ」という感じだったが、この映画には何度も見てしまう人間の闇を覗く深みがある。

ジョーカーの「平均的な身体能力しかないのに極悪」という部分から目が離せない。バットマンも「普通の人間なのに超人」というキャラクターなので、正に対極をなすキャラクター。そして、悪役キャラの方がいつも印象に残るのである。ジョーカーを演じたヒース・レジャーは薬物の過剰摂取で亡くなってしまったらしいが、そりゃこれだけこのキャラに深入りすれば変調もきたすだろう。まさに命をかけた役作りである。悪役らしい側面も素晴らしいが、病院のシーンで何度もボタンを押すユーモア感覚に、思わず笑ってしまった(コスプレとふらふら歩く姿は色々考えさせられる)。

アクションシーンはリアリティ重視と言われているが、結構荒唐無稽だ。バット・モービルはすぐ壊れすぎ。今回はバイクが主役。バットマンは強いのか弱いのか分からないが、すぐにいなくなるシーンで「どこいったんや」と、突っ込みたくなる。もちろん、そういった突っ込みどころは満載で、嫌いじゃないが微妙な造形のヒロイン(マギー・ジレンホール)は、タイタニックのケイト・ウィンスレットに似た違和感が。 モーガン・フリーマンも微妙。バットマンの新兵器も別の意味でヤバイ。変な飛行機で経済界の要人を連れ去って、他国の侵犯にならないか? トゥ・フェースの顔はやりすぎだと思う。子供が泣く。

世間では暗い暗いと言われているが、かなりユーモアに満ちた作品だと思う。実は微妙なヒロインに振られていたバットマンとか、まんまと挑発されて人質にされる警官とか。また、執事役のアルフレッド・ペニーワースの男気と優しさに泣けたり、船が大丈夫でもめげないジョーカーを思わず応援したり。いろんな角度から楽しめる。もう一度書くが、素晴らしい作品だ。唯一、船のくだりはテンションが下がってしまってちょっと頂けないのだが。

最後になぜこれが日本でヒットしなかったのか。そして、花より男子とか容疑者X、相棒等がヒットするのか。文化の違いもあるだろうし、映画を見る観客が「娯楽」を求めているせいかもしれない。しかし、俺はこの「密度」を噛み砕く力が落ちているのではないかと心配になる。画面に描かれているものが全てという、そんな映像・物語ばかりでは、想像力の無い、動物的な人間になってしまう。だから日本は、新・自由主義的な利己的資本主義の罠からは決し抜け出せないのではないかと思う。

たぶん、騙されているのはわたし達で、むしろジョーカーはそれを警告しているのだろう。

評価点:90点
久しぶりの映画感想。何かを書きたくなるぐらいの力は十分に持った映画です。
(KIURA)

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