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乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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画像ファイル "http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9869aebdd0d7afb9e0b59b286d3beb70/1207898642" は壊れているため、表示できませんでした。  73点

同じ題材の映画でもこれだけ内容が違うのだ!

アカデミー外国語映画賞にノミネートされた作品、主役を演じた浅野忠信が一躍脚光を浴びて話題になった。舞台はモンゴル、主役はチンギス・ハーン・・・「ん?」この設定は最近どこかで聞いたぞ。そう昨年公開された「蒼き狼 地果て海尽きるまで」である。今更この映画を語るつもりはないのだが、まぁ個人的には面白くない映画だった。しかし今回の映画は映像の迫力・構成・役者の存在感、何を取ってもレベルが桁違い、「ああ、全然違う!」と思わせる一大スペクタクル映画に仕上がっていた。

浅野忠信も全く日本人のニオイを感じさせず、チンギス・ハーンとして一人のモンゴル戦士になりきっていた。言葉や習慣の壁はかなり高かったと思うが、ただただ熱演に感服させられた。「蒼き狼」と比較しても仕方がないのだが、やはり演出次第で人間とはここまで一つの役に染めることができるということを証明してくれた。

どうやら三部作の構想もあるらしく、このテンションを保てるのであれば観てみたいと思った。

<GOOD POINT>
1.雄大なモンゴルがスクリーンに拡がっている。これは本当に雄大な画だった。大モンゴル平原は下手をすると只の原っぱにしか写らない。しかし山脈や川の流れや季節の移り変わりなど、大自然と真摯に向き合った映像がここにある。

2.接近戦が迫力満点!ハイスピードカメラを使って血しぶきや泥がとてもリアルに描かれている。槍で人を貫くカットも良くできていると思うし、とてもリアリティがあって良かった。個人的には最後の天下分け目の決戦よりも、嫁さんを奪還する戦いの方が断然素晴らしいと思う。

3.「モンゴルでは○○は掟である」というセリフが何度か出て来る、俺はよく知らなかったが当時のモンゴル人は先人が作ったいくつもの掟を愚直に守っている。そういった風土・歴史観が丁寧に描かれている為、観客は知らない国の話しなのに登場人物に感情移入できる。こういった小さな工夫が沢山積み重ねられた作品である。

<BAD POINT>
1.クライマックス「天下分け目の決戦」で引きの画で両軍が激突するシーンをCGで描いているが、これがとても安っぽくゲームを観ているみたいだ。せっかくリアリティのある戦闘シーンを描く力があるのに残念で仕方がない、ここも本物を激突させるか予算的に無理であれば引きの画とは違う方法で何か考えた方が良かった。このカットからやたらとCGが多用されているが逆効果、稲光のシーンも妙に嘘くさくてテンションが急激に落ちてしまった。
(IE5)

モンゴル - goo 映画
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