乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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ドラゴンクエスト5がDSでリメイクされて発売された。オリジナルのスーパーファミコン(SF)版が1992年、PS2版が2004年に発売されている。間違いなく通産10回以上はクリアしているであろうこの作品だが、再び購入してしまった。それ程の強い「引き」がこのゲームにはあるのである。
優れた「小ども向け」作品
ドラクエの生みの親・堀井雄二の才能は、テキストによる目に見えない世界観の構築力にある。細かな台詞の流れで、いわゆる空気感や手触り感を出すのが抜群に上手い。これは多数のフォロワーが真似ても絶対に出来ないことだ。そして、きちんと「子ども向け」のストーリーが書ける人だ。子どもしか面白がれない「小ども騙し」ではない。子ども向けとは、「表現は小どもでも理解して楽しめるが、語られるテーマは奥深くて全年齢で楽しめる」ものだと思っているが、これが出来る人はゲーム業界にはほとんどいない。「大人しか理解できない表現で、幼稚な物語を語る」のは簡単なのだが。
例外的な5
しかし、ドラクエだからと言って、全てが物語が傑作だとは思わない。ロト三部作(1、2、3)は優れたゲームではあるが、ストーリーに重点があるわけではない(ゲーム的な驚きは満載されている)。思い出してみても、余り連続した物語が浮かばず、部分部分の印象が浮かぶだけのはずだ。世界観はあるが、明確なストーリーはない。4はもう少しはっきりとストーリーが示されたが、狙い通りの効果があったとは思われない。逆にドラクエ5後の6、7、8は元の世界観の構築重視に戻った印象もある。と、いうわけで、ドラクエシリーズでストーリーそのものに感動できるのはむしろ例外で、この5が唯一と言っていいだろう。(蛇足だが、こういったシステム重視や物語重視の間で揺れがあるのは堀井雄二がゲームデザイナーであり、脚本家・小説家ではない証だとは思う)
単純に面白い
等と小難しいことを書いてはみたが、ドラクエ5が好きなだけかもしれない。親子3代に渡るストーリーや細部の優れたテキスト、「仲魔」システム、印象的な音楽、鳥山明のイラスト等など、シリーズ屈指の完成度だと思う。例えば、妖精の国から地下室に戻ってきた時に落ちてくる桜の花びら、「辛いことがあっても挫けるなよ」という謎の青年、親子の何気ない会話……何度やっても感動的だ。むしろストーリーを理解してから深みが出るような台詞も多い。再プレイしてみて、以外に展開が忙しい印象があるが、安定したシステムもあって安心して楽しめる。グラフィックはそれなりだが、DS音源の音楽も素晴らしく、ドラクエ5偏愛はまだまだ続きそうだ。
一部で話題のトラップ
所で、一部で話題になっているのが、ドラクエのデータをネットから違法ダウンロードして遊ぶ不届き者(マジコンユーザー)へのトラップだ。違法ソフトでは、ゲームは始まっても最初の船から降りられないらしい。これに逆切れした阿呆が犯行予告などして、事態は混沌としている。実際はすぐに対応コードが出て、ホンマもんの違法者には意味がないらしいが、もっとやるべきだ。2chでみて面白かったのは、
・全ての住人に「お前は盗人だ」と言われる。(ゼルダにも同じものがあった)
・結婚して妊娠した所で、「こんな男の小どもを産むのはいやーっ」と言われてゲームオーバー。
・奴隷時代で物語がとまる。
等だが、1/2くらいの確率でセーブデータが消えたりするのがかなり嫌だろう。何はともあれ、違法は違法。普通に楽しみたいものである。
(KIURA)
補足:ドラクエに瑕瑾あり!
一人のシーンでも戦闘が終わると、経験値が「それぞれに」入るのが気になる。それだけだが、非常に気になる。
優れた「小ども向け」作品
ドラクエの生みの親・堀井雄二の才能は、テキストによる目に見えない世界観の構築力にある。細かな台詞の流れで、いわゆる空気感や手触り感を出すのが抜群に上手い。これは多数のフォロワーが真似ても絶対に出来ないことだ。そして、きちんと「子ども向け」のストーリーが書ける人だ。子どもしか面白がれない「小ども騙し」ではない。子ども向けとは、「表現は小どもでも理解して楽しめるが、語られるテーマは奥深くて全年齢で楽しめる」ものだと思っているが、これが出来る人はゲーム業界にはほとんどいない。「大人しか理解できない表現で、幼稚な物語を語る」のは簡単なのだが。
例外的な5
しかし、ドラクエだからと言って、全てが物語が傑作だとは思わない。ロト三部作(1、2、3)は優れたゲームではあるが、ストーリーに重点があるわけではない(ゲーム的な驚きは満載されている)。思い出してみても、余り連続した物語が浮かばず、部分部分の印象が浮かぶだけのはずだ。世界観はあるが、明確なストーリーはない。4はもう少しはっきりとストーリーが示されたが、狙い通りの効果があったとは思われない。逆にドラクエ5後の6、7、8は元の世界観の構築重視に戻った印象もある。と、いうわけで、ドラクエシリーズでストーリーそのものに感動できるのはむしろ例外で、この5が唯一と言っていいだろう。(蛇足だが、こういったシステム重視や物語重視の間で揺れがあるのは堀井雄二がゲームデザイナーであり、脚本家・小説家ではない証だとは思う)
単純に面白い
等と小難しいことを書いてはみたが、ドラクエ5が好きなだけかもしれない。親子3代に渡るストーリーや細部の優れたテキスト、「仲魔」システム、印象的な音楽、鳥山明のイラスト等など、シリーズ屈指の完成度だと思う。例えば、妖精の国から地下室に戻ってきた時に落ちてくる桜の花びら、「辛いことがあっても挫けるなよ」という謎の青年、親子の何気ない会話……何度やっても感動的だ。むしろストーリーを理解してから深みが出るような台詞も多い。再プレイしてみて、以外に展開が忙しい印象があるが、安定したシステムもあって安心して楽しめる。グラフィックはそれなりだが、DS音源の音楽も素晴らしく、ドラクエ5偏愛はまだまだ続きそうだ。
一部で話題のトラップ
所で、一部で話題になっているのが、ドラクエのデータをネットから違法ダウンロードして遊ぶ不届き者(マジコンユーザー)へのトラップだ。違法ソフトでは、ゲームは始まっても最初の船から降りられないらしい。これに逆切れした阿呆が犯行予告などして、事態は混沌としている。実際はすぐに対応コードが出て、ホンマもんの違法者には意味がないらしいが、もっとやるべきだ。2chでみて面白かったのは、
・全ての住人に「お前は盗人だ」と言われる。(ゼルダにも同じものがあった)
・結婚して妊娠した所で、「こんな男の小どもを産むのはいやーっ」と言われてゲームオーバー。
・奴隷時代で物語がとまる。
等だが、1/2くらいの確率でセーブデータが消えたりするのがかなり嫌だろう。何はともあれ、違法は違法。普通に楽しみたいものである。
(KIURA)
補足:ドラクエに瑕瑾あり!
一人のシーンでも戦闘が終わると、経験値が「それぞれに」入るのが気になる。それだけだが、非常に気になる。
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