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乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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画像ファイル "http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9869aebdd0d7afb9e0b59b286d3beb70/1215859190" は壊れているため、表示できませんでした。  20点


音楽が良いだけじゃ感動できない・・・。

松田勇作の遺作「ブラック・レイン」で高倉健がマイケル・ダグラスに言った名セリフ「アメリカが優れているのは映画と音楽だけだ!」、その通りと当時思ったものだが・・・あれから何年経ってもアメリカは映画と音楽だけは憧れられる国である事は間違いない。この映画も邦題から察しできるように音楽モノの映画であり、劇中で流れる音楽はどれも素晴らしい。しかし映画とは恐ろしいモノでどんなに音楽が素晴らしくとも全く感動しない映画があるという事を教えてくれるのだ。

なぜ面白くない?答えは簡単だ、ストーリーが無いからである。音だけが良いのであればサントラだけを聴いていれば充分である。音楽のレベルが高ければ高いほど、それに見合うだけの人間ドラマが必要なのだが残念ながらこの作品の人間ドラマはペラッペラである。


<GOOD POINT>
1.ギターもピアノもパイプオルガンもおそらくプロのミュージシャンが演奏した音源を動きに合わせて入れているものと思われる。何度も言うがその音楽自体は素晴らしい、特にギターは昔の黒人っぽいサウンドで曲と言うよりもリフを重ねてグルーブ感を楽しんでいるような音楽だ。但し、アドリブで弾いているエヴァン(フレディ・ハイモア)の手に音が全くあっていないという悲しい事になっているのだが・・・。しかしフレディ・ハイモアは「チャーリーとチョコレート工場」を皮切りに「ライラ冒険 黄金の羅針盤」「スパイダー・ウィッグの謎」などなどファンタジーの申し子になりつつある、あの神秘的な感じがそうさせているのだろうが、あまりにもキャラが被りすぎである。余計なお世話だが、事務所の社長は演技の幅を拡げるために様々な役をさせた方がいいんじゃないか?と思った。


<BAD POINT>
1.脚本がダメダメなんだが、その理由として大きな点が二つ、一つ目がエヴァンの音楽能力が高すぎて観客が感情移入しにくいということが挙げられる。一切楽器も触った事が無い人間がギターを弾きまくり、音階の基礎を教えただけで(なぜか)複雑な音符までも譜面に書き入れてしまう・・・いっとくけどエヴァンは只の少年です。百歩譲ってこの能力を肯定するとしても、エヴァン自身がさほど魅力があるキャラクターではない。俺なら音楽の能力があるが、はな垂れでアホっぽいぐらいのキャラクターじゃないと納得できない。

2.そしてもう一つはエヴァンの父親・ルイス(ジョナサン=リス・マイヤー)と母親・ライラ(ケリー・ラッセル)のなれそめがグダグダ過ぎる。冒頭の大事な15分の殆どをこのグダグダを占める所にこの映画の命運が尽きているのだが、以上に長いオープニングテロップがイライラに拍車を掛けているのも見逃せない。ハッキリ行って二人の馴れ初め部分が全部カットしてセリフで説明した方が断然良い。あくまで主人公はフレディなのだ。あと久しぶりにロビン・ウィリアムスが出ているのだが、殆ど見いだすようなシーンが無いので割愛させていただく。

3.クライマックスの演奏会で三人が再会する所が「奇跡のシンフォニー」なんだろうが・・・こんな展開を許してもいいのだろうか?こういったご都合主義が最初から最後まで、しかもたっぷりと114分あるのだ。是非、サントラをオススメしたい。
(IE5)

奇跡のシンフォニー - goo 映画


予告編に騙された一人です。
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