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乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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画像ファイル "http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9869aebdd0d7afb9e0b59b286d3beb70/1223389106" は壊れているため、表示できませんでした。 36点


中身はお子様向け漫画映画であった・・・



またしても人気漫画の映画化である。デトロイト・メタル・シティ(以下DMC)は1巻だけ読んだことがあるのだが、個人的には内容よりもその世界が俺の青春時代とリンクしている事に馴染みがあった。映画も現代の話では無く、90年代前期〜中期ぐらいの音楽シーンを背景にしているので安心した。冒頭からなんとカジヒデキ本人が出演して歌っているのが個人的にはちょっと感動・・・できれば短パンで歌っているかどうかを確認したかった。カジヒデキの他にカヒミ・カリィやコーネリアスなどの名前も出て来て、当時のヨーロピアンなニオイを感じさせた「オシャレ系」アーティスト達を懐かしく思い出した。

主人公・根岸崇一=ヨハネ・クラウザー・二世(松山ケンイチ)が憧れるそれらオシャレ系の音楽とは、まるでその対極にあるかのような描かれるデスメタル界・・・中・高時代にへヴィメタルに嵌っていた俺としてはデスメタルも片足突っ込むくらいは聞いていたので、へヴィメタル=悪の根源という単純な描かれ方には疑問符がついた。まぁラストでKISSのジーン・シモンズが(本人はベーシストなのに)ギターバトルを繰り広げてくれたので溜飲は下がったのだが、全体的にそういったテーマを語るまで到っていないレベルの作品と感じた。言い方を選ぶなら、これは完全に子供向け映画だったのだ。


<GOOD POINT>
1.内容とは関係ないのだが、オープニングが中々カッコイイ!シルエットに浮かぶDMCのメンバーとコウモリが織りなす華麗な映像はとても気持ちを高ぶらせてくれる。日本映画ではなかなかこういったオープニングって見当たらないのだが、文句なくここまでは楽しませてくれた・・・始まってまだ5分くらいだが。

2.ライブシーンでクラウザーが叫ぶときにそれに併せてバババッと光る照明が良い効果をあげている。演奏自体はプロがやっていると思うので音楽は本物、となれば演じる方は如何に本物に劣らないようにパフォーマンスを繰り広げられるかという事に尽きると思うのだが、そう言う意味ではクラウザーは満点だ。逆に他の二人はいてもいなくても良いという位に存在感が無いのだが。あと観客も一生懸命に拳を振り上げて頑張っていたのは拍手を送りたい。

<BAD POINT>
1.まぁ肝心の物語の方は全くなっていない・・・ハッキリ言って鑑賞に堪えるエピソードは皆無に等しいといってよい。つまりはこの映画はビジュアル的な面白さを楽しむしかないのだ。葛藤もなければカタルシスも無いのは当然であるが、子供にとってはこういったビジュアルで見せながら、善と悪がクッキリしている話が丁度良いのではないかと思われる。まぁ俺が座った回の観客に子供は一人もいなかったのだが・・・。どちらにしても、この脚本を元に本気で勝負しようと思っていたならかなりヤバイだろう、今回も原作の人気に頼りっぱなしだったに違いない。
(IE5)


デトロイト・メタル・シティ - goo 映画


予告編はいいデキなんだが・・・


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