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乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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あなたは「マグノリア」が好きだろうか?

劇団ひとりが時の人となった大ベストセラーの映画化。当時、俺も読んで「上手いなぁ」と素直に感動したものだ。劇団ひとりはのこのヒットを受けて数多くのお笑い芸人のベストセラーが誕生、品川庄司の品川が書いた「ドロップ」はマンガ化され、麒麟の田村が書いた「ホームレス中学生」は200万部!を突破している。いやはや凄いの一言である。

それで肝心の映画だが・・・う〜ん、これは何と評価して良いのだろうか?俺の一言で言えば「つまらない」で終わるのだが、それで終わっては正当な評価では無いのかもしれない。つまりこの映画はタイプで言えば「マグノリア」的なのである。とにかく色々な人の群像劇を展開しながらクライマックスでそれらの点を線にするという映画。まぁ本当に全ての意味でが絡まっていれば絶賛できるのだが、ここでいう線を繋ぐ要素はすべて現象というのがいただけない。

つまり「マグノリア」でいえばカエルの雨、この「陰日向に咲く」も雨、行定勲「きょうのできごと」の浜辺に打ち上がったクジラもその部類に入るだろう。これらの現象的につなげているだけでは、俺は何のカタルシスも起きない。更に群像を沢山描くので各キャラクターに感情移入する要素が少なくなる=とても薄っぺらい物語になってしまうのである。

「マグノリア」はとにかく賛否が分かれる作品で、俺は思いっきり否定派なのだが周りで絶賛している人間は何人も知っている。だから、この評価は観る人によって大幅に変わるかもしれない。是非、機会があったら見て欲しい。

<GOOD POINT>
1.アキバに生きる売れないアイドル(平山あや)の必死な姿とか、宮﨑あおいの一人二役の見事な演じ分けとか、個々の演技で見るなら見所はある。

<BAD POINT>
1.上記に続くが、そりゃ、岡田准一、西田敏行、三浦友和、伊藤淳史などなど、これだけ映画の経験がある俳優人がそろっていれば、魅せられて当然である。しかし、その輝きは本来もっている1割も満たない。何故か?演出が全くできていないのである。西田敏行の演じるモーゼも借金で首が回らない岡田もみんな小綺麗なのである。汚しという立派なワザがあるでしょうに、勿体ない。

2.緒川たまきよ、浅草のストリッパー役を引き受けたのなら脱ぎなさい!浅草のストリップ劇場は日本文化の1ページを刻んだ場所である、ここで生きた女達は正真正銘、自分の体を売って魅せて生きてきたのだ。それが、パンスト脱ぐだけってそりゃないでしょ!まぁ、緒川たまきには無理と思うが脱げる女優いないのかな。海外なんか、必要と感じれば主役級がバンバン脱いでいくからなぁ。映画には大事な事です。
(IE5)

陰日向に咲く - goo 映画

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http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9869aebdd0d7afb9e0b59b286d3beb70/1206011060  58点

久々に見た日本の映画

立川志の輔の落語をベースに脚本ができたという珍しい作品。本編に、志の輔と師匠の談志もゲスト主演している。離婚寸前の冴えない主人公が区の私設を管理する役目なのにダブルブッキングという失態を犯してさあ大変・・・という非常に地味でプロデューサーが企画を読んだら「これテレビ向きだね」と言いかねない設定なのである。しかし、これはれっきとした映画だった。最近、テレビ映画ばかりがクローズアップされているが、この作品を観てやっぱり映画は映画だなと感じたのだった。

この作品もヒットしていれば間違いなくテレビ局が食いついただろうが、あまりその可能性はなさそうだ(但し、テレビ局は目を皿のようにして企画を探しているから実際には不明な部分もある)。でも考えてみれば、つい数年前まではこういう映画が普通だったのだから時代は動いているんだなと改めて思いました。

<GOOD POINT>
1.主人公の小林薫のダメっぷりは観ていてクスリとさせられる。これは落語がベースだからだろうか?やはりちょっとしたユーモアが観客を捉えると感情移入するのも早い。

2.合唱コーラスという題材だが、それのハウツー映画になっていない所が良かった。結構、ハウツーに走りすぎて「もういいよ」という作品は多い。この作品に関しては吉と出ている。

<BAD POINT>
1.構成の問題だが、これってコーラスができると分かった時点でお話し的には成立してると思う。つまりその後に続くコーラス部分はなんの緊張感も無い、まぁコーラス部のおばさんにアクシデントがあって呼びに行くという下りはあるのだが、全体的に盛り上がるエピソードには程遠い。これが大幅に点数が下がった要因だ。

2.どっかの批評家も言っていたが、この映画がなぜ年明けに公開されたのかが分からない。これって年末の話でしょ?クライマックスで「第九」を高らかに歌うんでしょ?だったら公開時期も考えなきゃと思った、これ年末に観てれば+10点くらいいったかも。「ダイハード2」なんかは、クリスマス前に観たんだが、シリーズ中あまり評価は高くないのに、俺の中では結構高い。やっぱりエンディングでクリスマスソングがかかったら、その時はテンションあがったもんなぁ。
(IE5)

歓喜の歌 - goo 映画
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大いなる地球、それは大切な宝物・・・それはわかるんだが。

日本語吹き替え版しかやってなかったので、それを鑑賞。ナレーターは「世界の謙さん」渡辺謙がつとめ、あのヤクルトのCMと同じ調子で語りかける。NHKのプラネットアースという番組がナビゲーター緒方拳で実際に世界の現地からリポートしていた。この技術が制作者の目に止まったのか、映画でもNHKの技術がサポートしているらしい。という事はフィルムではないのかとも思うのだが、そこは良く分からない、とにかく映像は素晴らしく、生き物の生命力があふれ出ている。

たしかに地球温暖化の影響は深刻だ、そのメッセージを込めた作品を世に送ることには大変意義があると思う・・・が、しかし俺の周りには寝てる人が結構いた。最後まで見せる事ができないという事は何かしら原因はあると思われるが・・・。

<GOOD POINT>
1.この手のドキュメンタリーにしては構成が良く寝られている。北極から赤道を渡って南極を目指すカメラは一つの物語を作っている。これが、何の秩序も持たずに各地の映像を並べられたとしたら、集中力は持たないだろう。それこそ昔のテレビ番組「野生の王国」を見ている方が分かりやすいだろう。

2.やはりこれだけ素晴らしい映像はスクリーンでこそ見たいものだ。別の角度から見れば、映画が秘める表現力の可能性を最大限に出しているのかもしれない。躍動する生き物たちを目に焼き付けて何かを感じ取れるハズだ。

<BAD POINT>
1.終始感じていたのが、音楽が仰々しいかなと。まぁ悪くは無いんだけど、ちょっとクラッシック一辺倒は王道すぎるし、どっかで変化を付けた方が観客をより引き込めたかな・・・と。へヴィメタルをガンガン鳴らしたって面白いと思うし。上手く言えないけど、この手の作品もそういった挑戦はしてもいいんじゃないかと思います。
(IE5)

アース<日本語吹替版> - goo 映画

今はこういう番組がないからなぁ・・・

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スクリーンが アップ アップ

海堂尊のデビュー作。「第4回このミステリーが凄い」で大賞を受賞、しかも選考から物の数十秒で決定したというから驚きである。なるほど、現役の医師が書いているだけあって、現代の医療の現場というリアリティはビシビシ感じる。更に、個性的なキャラがこれでもかと主人公と読者を悩ませる快作だった。

ちなみに俺は映画を観てから小説を読んだ。ミステリーなので、犯人が分からない方が楽しめると思ったからだが、結果的には映画鑑賞としてはこれが正解だった。まぁ原作ものとしては、良く練って作り上げていると感じる。近年、原作の名前だけを頼って観客を入れようとする作品ばかりで原作者は本当に喜んでいるのか?と思っているのだが、この作品は納得できるレベルと思う。

<GOOD POINT>
1,大きなポイントは小説では主人公の一人(田口)は男であるが、その役を女にして竹内結子が演じていることだ。これは賛否別れるところだが、個人的には良いと思った。理由は、性格的な描写は殆ど変わっていないという点。それと今の竹内結子はとてもスクリーンに栄えるので(女優はそういう時期が必ずあると思う)、起用しがいがあるという点が挙げられる。

2.バチスタメンバーの聞き取り調査の下りは原作よりも映画の方が良くできている・・・と言うよりは映画の見せ方として上手くシナリオを脚色している。例えば、垣谷が自室で米に写経して常に自分の技術を磨いているとか。シナリオは本当に頑張っていると感じた。


<BAD POINT>
1.見出しにも書いたが、とにかく寄りが多い。全体の半分はアップじゃないのか?と思うほどである。アップは感情を高めるのに適しており、クライマックスや重要なシーンでポンと入れるのが普通だが、これだけ多用する作品はあまり記憶にない。更にスクリーンでアップばかりだと見ている方は相当疲れるのである。

2.ラストが長い。クライマックスが終わってからも、だらだら映画が続くのは典型的なダメパターンだが、この作品もその感覚に陥った。球場のシーンは、あんなに引っ張らなくていいし、打ったボールが照明にあたってカラスが飛んでくなんて子供だましみたいな事をやられると折角のテイストが台無しになってしまう。

3.なぜかエンディングテーマにEXILEが歌っているが、全く映画に合っていない!これは、本人達のせいでは無く(ファンが聞いたら良い曲なのだろう)、EXILEを起用した首脳陣が悪いと思う。エンドロールを見ながら余韻に浸りたい俺としては全く映像をたどる事ができない程にミスマッチだった。有名なアーティストの曲を使うことが映画を売るための一つの戦略だと考えているのなら、それは全く違うと言いたい、映画はエンドロールが切れるまでが一つの作品です。
(IE5)

チーム・バチスタの栄光 - goo 映画
画像ファイル "http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9869aebdd0d7afb9e0b59b286d3beb70/1205763046" は壊れているため、表示できませんでした。  85点

踊らされているとは分かっていても!

庵野秀明は、長年作り上げたガイナックスを離れて新たにカラーという会社を設立した。
そのカラーの記念すべき第一号として作られたのがこの作品。
エヴァなら、全ての面においてリスクは限りなく低く、ハイリターンも計算されることは
想像に難くない。これが本当にやりたかったエヴァだ!という宣伝文句に「踊らされてたまるかい!」と頑なに鑑賞を拒絶していた俺みたいな奴も多いだろう。
しかし、上映が終わりに近づくにつれ余りの評判の高さに心が折れ劇場に足を運んだ俺、結果は折れて良かった、劇場で観て良かったとつくづく自分の心の狭さを戒めたのであった。

とにかく、エヴァを知っているものは観た方が良い、知らない人も観て分かる。
とりあえず今からでもDVDをチェックして次回作「破」に間に合わせて貰いたい。
庵野が言っていた、本当にやりたかったはまだ3分の1しか終わってないのだから・・・。

<GOOD POINT>
1.とにもかくにもクライマックスの「ヤシマ作戦」である。テンションの高め方の構成、カット割り、音楽、すべてにおいて現在のアニメ技術の最高と言って良いだろう。

2.旧作より断然鮮やかになった画、アニメ界の技術の進歩は飛躍的に進歩しているが、何をそう使うかは作り手のセンスと熱意が全てであることは間違いない。

<BAD POINT>
1.やはりエヴァ初体験の人には複雑すぎる世界ではあると思うのだが、更にダイジェスト的に展開が目まぐるしく変わる序盤から中盤に振り落とされる人は結構いると思われる。登場人物の性格がやや変わっていたり、ストーリーの変更がなされているいる所もあるが個人的には許容範囲だった。
(IE5)

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