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乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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強くなりすぎたランボーは行くところが無くなった・・・

シルベスタ・スタローンは言わずと知れた大スター、このランボーシリーズとロッキーシリーズを代表作としながら「コブラ」「オーバー・ザ・トップ」など好きな作品も多い。とにかくスタローンの映画は当時子供だった俺にとっては分かりやすかった、善と悪がはっきりして、スタローンが肉体を誇示しながらピンチを切り抜け最後は勝利するというのが殆どだ、このパターンを数年後にシュワちゃんが踏襲し更に凄いボディでアクション映画に登場していく。スタローンとシュワルッツェネッガーという2大スターが映画業界に残した功績は大きかったが、あまりにも現実離れしたストーリー展開(ランボー3の見出しは1人対750,000人だった)に次第に観客の熱は冷めていき、それはやがて「ダイ・ハード」で活躍する等身大の強さを見せるブルース・ウィリスの登場で決定的に変わったと感じている。

それに気付いて上手くコメディー路線に変更できたシュワちゃんとは違ってスタローンは大苦戦、コメディは大失敗、シリアス路線も鳴かず飛ばずで結局事実上20年くらいは苦悩の時代が続いていた。もう表舞台に出て来ることは無いと思っていたが、去年に「ロッキー・ザ・ファイナル」で久々にスタローンここにあり!といった作品を見せてくれた。最後のロッキーの姿はまるで今のスタローンの人生を重ねるかのように重みがあった、この時に発表されたランボーの続編を聞いたファンは「いまのスタローンならやってくれるに違いない!」と期待したに違いない・・・そう、俺もその一人だった。

しかしその期待は裏切られた・・・いや完全に裏切られたとは言えない。映画の中には確かにランボーは生きているし、決して力を抜いた感じもしない。ある意味でスタローンが一番真摯に製作した映画なのかもしれない。だが観客が求めているランボーはこういったものではないだろう。2と3の方がまだ人間くささがあったのだが、今回は正義感はありつつもあまりにも完璧な戦闘マシーンになってしまっている。今回の相手が100人だからといえばそれまでだが、大したピンチにも陥らずに全滅する能力をもったランボーが最後に行くところは自分の家しかないのは皮肉なオチだった。

<GOOD POINT>
1.女や子供も関係なく腕や頭が吹っ飛ぶという残虐なシーンが目白押しだが、現実にこの世界で起きている事を映像にしたかったというスタローンの覚悟は評価したい。映像はいうなれば「プライベート・ライアン」の手持ちカメラ手法を踏襲していてリアルさは際だっている。やはりスタローンはVFXに極力頼らずに実際の火薬と炎を使用していたのは嬉しいところだった。

<BAD POINT>
1.上映時間は90分、まぁサックリ見れるという意見もあるかと思うが、個人的にはアッサリしすぎている。相手が今までより少ないから簡単に殲滅できたということなのか、スタローンが今までの映画的な盛り上がりをワザと避けているのか・・・おれは多分ワザとと思うのだが。おそらくスタローンは1作目を除く過去のランボー像と余程決別したがっているのだなと感じた。しかしここまで強すぎると面白くもなんともないのだ。ここはもう一段クライマックスを儲けても良かったのではと感じた、スタローンこそ「ここで終わりと見せておきながら、実はもう一段上にいく」という高め方を知っているだけに残念だ。

2.今回は初めて味方(しかも5人も!)がいるのだがやけに呆気なさ過ぎる、しかも中途半端に一人だけ難を逃れているし・・・。やたらと自信満々に乗り込む傭兵が実はヘボだったでは、この映画に真剣にとりくんだと思われるスタローンの意志に反しているだろう。この傭兵の使い方に最後まで不満が残る。

しかしランボーはこれで終わりなんだろうな〜。ロッキーが良い終わり方だっただけに悲しいものがある。やはりベトナム戦争時代の元上官トラウトマン大佐を演じたリチャード・クレンナが存命(2003年に逝去)なら確実に物語は変わっていたのだろうが・・・。

ランボー 最後の戦場 - goo 映画
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