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乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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画像ファイル "http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9869aebdd0d7afb9e0b59b286d3beb70/1211803384" は壊れているため、表示できませんでした。  52点

当時としては迫力のサスペンスだったと思われるが・・・

1960年代末から1970年代にかけて作られたアメリカン・ニュー・シネマの作品は俺の細胞に一番フィットする感覚がある。栄えある第1作目に位置づけられている1967年の「俺たちに明日はない」から一貫して言えるのは、社会からはみ出た人間を描いた映画であること。それまでの映画が観る者に夢を与える事を主体としつづけた為に、観客の中では「所詮、映画でしょ」みたいな空気が漂い観客動員も落ち続ける原因となった。そういった時代に充分なリアリティある物語とそこに生きる社会から適合しきれない人間達の葛藤を描くアメリカン・ニュー・シネマの誕生が衝撃を持って迎え入れられたことは当然だろう。

そんな中でアメリカン・ニュー・シネマ初期の作品である「ブリット」は、後のアクション刑事ドラマの基本となる映画の一つに挙げられている。主演の組織からはみ出た名物刑事ブリットを演じるのはスティーブ・マックイーン。刑事の定番、トレンチコートなど着ずに、スタイリッシュにジャケットを羽織る姿に憧れた観客は多かっただろう。また組織の命令に背いてでも犯人を追い掛けるという、今では当たり前になっている展開もこの映画が初めてと言われている。

組織に背を向けるやり手刑事、手に汗握るカーアクション、美女とのロマンス。現代の刑事映画に通じる基礎がここにある事は間違いないだろう。


<GOOD POINT>
1.カーチェイスは見応えがある。当時としてリアルなカーチェイスというものをやったとしても平面的な使い方しか無かったと思うが、この映画では波打つ路面や対向車をギリギリ避けるなどの手法を織り交ぜて頑張って撮影している。監督のピーター・ウェーツはプロのレーシング・ドライバーだったこともあり、これだけの臨場感が出せたのだろう。この臨場感こそ、後のカーアクションの基礎となっていく。

<BAD POINT>
1.全体的にアラが目立つ演出だ。替え玉を見破るトリックも説明的で良く分からないし、ブリットが刑事という職業に苦悩しているように見えないし(ラストだけでは無理でしょ)、空港で犯人を追い詰める方法も危険きわまりないし(結局最後に罪無き警備員が死んでしまった)、何より理解できないのは最初のホテル襲撃シーンでなぜトドメを指さなかったのかという事である。充分にその機会があっただけに不可解な行動で、そのあとの物語に最後まで感情移入ができなかった。
(IE5)

ブリット(1968) - goo 映画
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