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乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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others.jpg君は二コール・キッドマンが好きか?
完全ネタバレ注意!

古い洋館に光アレルギーの子供二人と住む美しい人妻グレース(ニコール・キッドマン)、夫は戦地に赴いて生死不明。そこへ使用人希望の怪しい3人がやってくる。子供たちは屋敷に姿のない他者を見るという。使用人たちは何かを知っている。果たして、屋敷に住む者の正体は?

と、怪しい雰囲気たっぷりに始まる映画、周囲が霧に囲まれていて中々雰囲気がある。もちろん、巨大昆虫は襲ってこない。3人の使用人が「募集もしてないのになぜか使用人が募集されることを知っていた」辺りから、物語は転がり始める。徐々に、精神的に追い詰められる主人公……。

というわけで、全編ニコール・キッドマン出ずっぱり映画で、彼女が慌てたり錯乱したりする様子をずっと眺めることになる。キッドマンは余り演技派とは呼ばれないが、それでも日本のアイドル女優のように目を覆いたくなるような演技ではない。しかし、この人は綺麗過ぎると言うか、余りにハリウッド女優過ぎてまず子持ちに見えない。オマケに物語の設定上仕方ないが、少々ヒステリックで感情移入しにくい。よって、物語の行方が気になるよりも、少々彼女に飽きてくるのが難点だ。

映画としてはオチで勝負する一発アイデアもの。はっきり言えば、この2年前に公開された「シックス・センス」と全く一緒で、「生きてるつもりが死んでいました」系だ。誰が最初に思いついたかは定かではないが、このオチを使ってしまった以上、シックスセンスと比較されるのは止むなしと思われる(その前にも同じオチがあったのかもしれないが)。公開で先んじていればまだ良かったが、まずその点でこの映画は弱点を抱えてしまった。

幻想的な雰囲気や、グロやショックで勝負しない正統派の演出は好感が持てるが、逆に「誰も居ない部屋のピアノ」などは古典的過ぎるきらいもある。正直、余り怖くないのである。背景となる宗教観も、やはり理解しにくい。ホラーと言うのは、宗教観の違いが端的に出るジャンルだ。「生きてるつもりが死んでいた」伏線も、結構元気に主人公たちが活動するので(飯も食ってる)、初めから現実世界と幽霊世界が100%交差しない異空間ぽいのもマイナス。謎解きに説得力がない。

と、いうわけで、綺麗で可哀想(な役)なニコール・キッドマンが好きかどうかで評価が分かれると言ってしまおう。俺は正直微妙だ。主人公を置いて出て行ってしまう夫にちょっと共感してしまったが、それじゃ映画の狙いと違う気もするぞ。
(KIURA)

評価点:55点
さあ、次は長い間観るか観ないか迷っている「ハイド・アンド・シーク 暗闇でかくれんぼ」だ!
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