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乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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画像ファイル "http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9869aebdd0d7afb9e0b59b286d3beb70/1207443198" は壊れているため、表示できませんでした。  28点

ティム・バートンよ、おごりが見えたぞ!

ティム・バートンの映画は個人的に当たり外れの落差が激しい監督である。評判の高かった「シザーハンズ」や「チャーリーとチョコレート工場」は好きだが「スリーピー・ホロウ」は全く駄目であった、あの首無し騎士に驚喜するファンは多いのだが・・・。ティム・バートンの世界観は突き抜けている、もし一人だけ、頭のイメージが覗けるならティム・バートンと指名したいほどだ。画もしっかりしているし、構成力も相当に高い。それだけの能力を備えていると知っているだけに、好き嫌いを除いても、この映画は完全なマスターベーション作品と呼べるのでは無いのだろうか?

ジョニー・デップを使っていれば何をしても良いと思ったか、前作「チャーリーとチョコレート工場」の成功の見返りに何をしても良いと思ったか。とにかく、 この作品にはティム・バートンのおごりが見えるのである。どれだけ巨匠になっても常に観客に見せるという意識は失わないで貰いたい。
ちなみに上映後に後ろのおばちゃん連中が気持ち悪そうにハンカチを口に充てながら「チャーリーと全然違う・・・」という言葉をもごもごと発していたのが痛々しかった。

<GOOD POINT>
1.やはり独特な世界観を見事に映画に表現できている。原作もので演劇でも激賞された物語らしいのだが、フリート街というなんとも言えない不気味な街を作りあげている手腕は流石である。

<BAD POINT>
1.ティム・バートンはとにかくカミソリで喉をかっ切るシーンを遣りたかったと思う。一般市民が何人も切られて行き、血も音楽の乗せて飛んでいく。でもこれだけだったらスウィーニー・トッド(ジョニー・デップ)は復讐に燃える男というよりもただの殺人鬼にしか見えない。完全なスプラッター映画である。例えジョニーが大好きな人間が見たとしても感情移入は難しいだろう。

2.ミュージカル映画仕立てになっているが、音楽部分が多すぎる!殆ど音楽に乗せてセリフが交わされていくので物語りとして進んでいかないのである。おそらくセリフ:ミュージカルセリフ=3:7ぐらいだろうが、せめて6:4には収めて欲しいところ。音楽自体はとても良いのに「また歌かよ」と最後は辛かった。これも演劇から受け継いでいるからだろうが、ここを料理していないのは手抜きである。

3.主人公がピンチに陥らない。全部、敵の方から罠(理髪店のソファ)に掛かりにやってくるのである。こんな簡単な復讐劇はないだろう。のどを切り裂くにしても敵の陣地にどうにか入り込んで、色んな困難を乗り越えた上で実行しないと・・・復讐が果たせた時に全くカタルシスを得る事はできなかった。

結構辛辣な事ばかり書いたがティム作品には期待しているのである、次作に期待したい。
(IE5)

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 - goo 映画
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