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乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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画像ファイル "http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9869aebdd0d7afb9e0b59b286d3beb70/1211121363" は壊れているため、表示できませんでした。  72点

ワイヤーアクションとVFXは友好関係を結べるか?

アン・リーがこの作品でアカデミー外国映画賞を受賞してから早くも10年近くが経過するが「ラスト・コーション」みたいな作品を残せるとは当時思っていなかった。当時の記憶では竹林の上で対決するなど変わったワイヤーアクションを使うカンフー映画みたいな印象しか残っていなかった。しかし改めて観てみるとアクションよりも人間ドラマに重点を置いた作品だったんだと感じた、アクションはあくまで作品を盛り上げる一要素にすぎなかったのである。

この映画でワイヤーアクションは全世界に知られる事になったが、往年の韓国映画とは全く違った使い方をしていて戦闘シーンも迫力はあるのだが妙に優雅でファンタジーな画づくりになっている。特に家から家へ飛ぶ様はある意味でドラゴンボールの舞空術である。ある意味で嘘の動きなのだが、CGでやたらめっぽうに飛び回るよりは全然味がある。おそらく、演じる側からすればブルーバックで何となくイメージして演じるよりも数倍リアルな演技が出来ると思われる。話は逸れるかハリウッドで製作中の実写版ドラゴンボールは果たしてどんな風に飛んでいるのか興味が湧く、殆どの可能性でアメコミ実写版のようなCGで人を飛ばすことになりそうだが、韓国や中国映画のワイヤーアクションを参考にできるだけ現実(漫画の世界だが)離れしない世界を作って欲しい。

<GOOD POINT>
1.やはり剣をめぐる物語だけあって剣を使った戦いはとても良く撮られている。特に細かいカットを矢継ぎ早に繋げている訳ではなく、非常に丁寧に一つ一つのアクションとカット割りが考えられているので全体を通して芸術的な剣裁きと緊張感が得られていると思われる。こういった繋ぎは日本映画ではなかなか観ることができない。アクションの撮影方法として非常に参考になる。イェン(チャン・ツィイー)よりシューリン(ミシェル・ヨー)の方が強く、ムーバイ(チョウ・ユンファ)が更にその上をいく腕を持っているという事がアクションの中で上手く描かれているのも見逃せない。

2.中国大陸の大パノラマシーンが出て来るが、驚くのはどれも幻想的な風景でファンタジーな効果を高めている。綿密に撮影場所を吟味しているか優秀な観光案内がいるのか分からないが、イェンがロー(チャン・チェン)から逃れてるが力尽きて倒れるたった1カットのみしか映されない風景など本当に画と人物の心がマッチしていて素晴らしい。

<BAD POINT>
1.物語はやや稚拙だ。結局、グリーン・デスティニーを巡る人間模様を描こうとしているのだが、剣の所有者であるムーバイが剣を封印して権利を放棄したにもかかわらず後身を育てたい気持ちがあるため中途半端な脚本になっている。敵であるイェンが腕が立つので弟子にしたいなんて我が儘をムーバイのぐらいの男が言うのも納得できないし、だったら愛すべきシューリンと子供を作って伝承するようにすれば良いのではと思うのが普通なのだが。あとイェンが滝に身をなげるシーンはCGではなくてワイヤーを使って欲しかった。
(IE5)

グリーン・ディスティニー(2000) - goo 映画
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