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乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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world_7_l.jpg突然だが、RPGはストーリーが命だと思う。ドラクエ5然り、ヘラクレスの栄光Ⅲ然り、タクティクスオウガ然り、ゼルダの伝説夢を見る島然り。俺はゲームで感動を体験したいのであって、実社会の苦悩を味わいたいわけではない。なので、オンラインRPGは好きではないし、FF4以降のような見た目ばっかり派手でこれっぽっちも人間ドラマが描けていない旧態依然としたダメゲームには心底イライラする。

しかし、オブリビオンは違う。

このゲーム、42平方キロメートルという広大な仮想世界にただただ世界が広がっている。それは、中学生の頃、夢に描いたファンタジーの美しい世界そのものである。木々が風に揺れ、人々は世界を旅し、倒した魔物の死骸は物理演算に従って坂道を転がり落ちていく。行ったことのない場所に行けば、見たことのない景色が見える。謎の遺跡がある。強い武器が落ちている。危険な敵がいる。

ストーリーはよく分からない。だけど面白すぎる。

一応ストーリーはあるのだが、それを無視しても全くかまわない。地図を見ながら、行ったことのない場所を見つけ、フラフラと旅に出てもいいのである。もちろんクエストもある。たとえばこうだ。ゴブリン退治を引き受けて、洞窟までテクテク歩いて行ったら、いきなり10匹以上のゴブリンが出てきた。もちろん、まとめて相手は出来ない。剣を収めて、ひたすら逃げるがすぐに追いつかれる。すると、道の向こうから旅の剣士が現れる(コンピュータ)。剣士はやおら馬を降りると、ゴブリンの群れに突撃する。俺も感動して、再び剣を抜いてゴブリンに立ち向かう。しかし、結局多勢に無勢、あっという間にやられた俺はその場に倒れる。その視界の端で、今にもやられそうな旅の剣士の懸命な姿が映っている・・・という具合である。

何でもないことが、ドラマになる。

このゲームは完璧な箱庭である。若き日に夢見た、「剣を持って世界を旅する」夢を叶えてくれる。今日もまた、メインストーリーは放棄して、世界をうろつきまわる。すると熊に襲われる。いきなりやられる。再度対戦する。熊を何とか倒す。腹が立って熊の死体に切りつける。血が飛び散る・・・顔を上げると、いきなりライオンに襲われる。

面白い。面白いじゃないか。

やっと、ゲームが進化した。そう思う。

(KIURA)
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なかなか
面白そうやん、やっぱり初めてドラクエをやった時は同じような冒険魂があったわ。いつの間にやら人生自体が大冒険になってしまったのだが・・・。いや、しかしRPGゲームの本質がここに隠されているのは間違いないんじゃないかな。
IE5 2009/02/04(Wed)11:38:11 編集
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