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乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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大阪のテイストを狙う映画はバランスが大事

「かぞくのひけつ」は2006年度の監督映画協会新人賞を受賞した作品。つまり2006年に封切りされた映画なのだが、封切った映画館が大阪・十三の第七藝術劇場。東京の公開は2007年末、俺が観たのは今年に入ってからだった。そう!もうお分かりの通り、この映画は200%の大阪映画である。舞台は十三、役者もほぼ100%関西人を揃え、元・吉本の超カルト芸人だった大空テント(いまの芸名はテントのみ)を起用している時点で関西人には「おおっ」という声が上がるかもしれない。何せこの映画を監督した小林聖太郎は、あの上岡龍太郎の息子なのである。いやはや納得せざるを得ない。

ちなみに、小林監督はお笑いの道をかじっていたかは不明だが助監督としてのキャリアを充分に積んだ人物である。親の七光りなど微塵も感じさせない生き方は素晴らしい。で、肝心の映画であるが初監督作品らしいパワーとテンションの力業として成立している。やはり大きいのは関西弁になにも違和感が無いこと、これが本当に素晴らしい。大阪に限らず地方ものの映画を撮る時は、当然方言指導者がスタッフとして入るのだが、やはりそこで育った人間の方がイントネーションやテンポ、息継ぎからジェスチャーまで上なのである。この関西人で主役から脇役まで固めるという手法は是非とも参考にしたいキャスティング方法である。

<GOOD POINT>
1.いかにもコテコテの関西という演出を一切していないのが良かった。「探偵ナイトスクープ」の影響なのか、何かを勘違いしているのか、大阪人を異星人扱いしている映画まであるんだからどうしよもない。大阪人も人間ですよ。話はそれたが、小林監督は大阪人の機微という物をしっかり持っている演出だと感じた。これは大事な事です。

2.谷村美月という女優に注目した。おそらく、いや絶対にまだ10代だろうが、未来の演技派女優の可能性をみた。なんというか顔で押すという美人タイプではないのだが、色んな女を演じれそうな顔なのである。まぁ、既に色々と映画も出ているのだが、今後もチェックしてみたい。

<BAD POINT>
1.テントと主人公がクスリのネタで絡むシーンがあるのだが、ここだけ滅茶苦茶にくどい!やはり初監督として遠慮したのか、テントの暴走を食い止められなかったのか、残念である。ここから急にテンションが落ちてしまった事が悔やまれる。

追記:ちなみにテントの歌う「生駒山」という歌を聞いたことがあるが完全な迷曲である。機会があればもう一度、聴いてみたい。

(IE5)

かぞくのひけつ - goo 映画

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