乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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82点
スピルバーグの職人技は更に磨きが掛かっている
シリーズとしては19年ぶりの新作・・・と一言で片付けるには長すぎる年月だ。まだまだガキんちょだった俺は当時、「レイダース 失われたアーク」はあまり面白いと感じずに「魔宮の伝説」をひたすら繰り返して見ていた記憶がある。そんで「最後の聖戦」は劇場で観たようなビデオで観たような・・・記憶が曖昧であるのだが余り記憶に残っていない。しかしながら当時少年だった俺にとって冒険活劇として大きな興奮を与えた作品であることは間違いない。
そんな感じだったので19年振りに新作が出ですぐに観に行くことを躊躇してしまった。もしあの頃の無垢な少年の感動が現在の汚れきった心では全く味わえないのではないか?と一抹の不安を抱いていたのだ。しかしながらその心配は希有に終わった、確かに歳は重ねたが(なんと65歳!)あの時のインディが目の前に現れているではないか、そしてワクワクさせてくれるテーマ音楽に乗ってエンドロールを眺めている時間は確かに至福の時だった。ハッキリいってもう汚れきった俺にはファンタジーとかヒーローもので主人公が絶対に死なないと分かっている映画は面白く無い傾向にあるのだが、インディだけは別だった。これは幼き日に心に刻んだ何かが今も残っているからだろう。
<GOOD POINT>
1.ハリソン・フォードに拍手。エンドロールで山ほどのスタントマンが名を連ねていたの事に気付いただろうか?そう、ハリソンの影武者が山ほどこの映画に使われている、あまりに数が多いので笑ってしまったが、映画を観ている時に一度も「これはスタントだな」って思わなかったのが凄い。これは勿論スピルバーグの神業でもあるのだが、やはりハリソン・フォードの巧さとカリスマ性があって成立していると思う。スタントの方もインディの為ならと張り切って危険な芝居に挑んだ事と思われる。インディ・ジョーンズとハン・ソロ、他にも数々の記憶に残る人物を演じたハリウッド最大のスターはあとどのくらい輝いてくれるのだろうか。
2.今回の作品を観て「キレは落ちたが腕でカバー」と感じた、脚本の出来は前半の60分が面白かったがバイクのシーンが終わった辺りからトーンが少し落ちてきて全体的には60点くらいかなと。しかしながらそのバイクで逃げる所やカーチェイスなどは本当に観ていて面白い!ハッキリいってどうやって撮影しているのか全く分からないカットが満載である。おそらくCGなんだろうが、腑に落ちない所がたくさんあるのである。核実験のシーンでも吹っ飛ばされた冷蔵庫がゴロンゴロンと転がって中からインディが出て来るまで1カットで繋がれている・・・まさかハリソン君を入れたまま吹っ飛ばす訳にもいくまい。まさにスピルバーグの演出力と世界最先端のルーカス工房全面バックアップからなる現時点で最高峰の映画技術を観ることができた。スピルバーグとルーカスが組むということは、もしかしたらこれが最後なのかもしれないと思うと実に寂しくなるのである。
<BAD POINT>
1.やはりキレが落ちていると感じるのは、随所でご都合主義的に危険を回避してしまったり謎が解けてしまったりする所だ。滝で落ちる所も普通なら死ぬ、しかも3回死んでいる事になるのだが・・・これで生きてるのなら「魔宮の伝説」で吊り橋から落ちても全然平気だったんじゃないだろか?とファンも思ったことだろう。クライマックスはどう見ても「未知との遭遇」だし。こういった感じで進んでいくところが結構あった事が、全体的なまとまりを欠いている要因だと思われる。昔のスピルバーグならキレにキレて口を挟む余地を一切与えない撮り方をしてたんだけどな〜。
まぁ・・・でもインディがスピルバーグとルーカスとハリソン君で復活できた事はとても素晴らしいことだと思う。長生きしてください。
(IE5)
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 - goo 映画
スピルバーグの職人技は更に磨きが掛かっている
シリーズとしては19年ぶりの新作・・・と一言で片付けるには長すぎる年月だ。まだまだガキんちょだった俺は当時、「レイダース 失われたアーク」はあまり面白いと感じずに「魔宮の伝説」をひたすら繰り返して見ていた記憶がある。そんで「最後の聖戦」は劇場で観たようなビデオで観たような・・・記憶が曖昧であるのだが余り記憶に残っていない。しかしながら当時少年だった俺にとって冒険活劇として大きな興奮を与えた作品であることは間違いない。
そんな感じだったので19年振りに新作が出ですぐに観に行くことを躊躇してしまった。もしあの頃の無垢な少年の感動が現在の汚れきった心では全く味わえないのではないか?と一抹の不安を抱いていたのだ。しかしながらその心配は希有に終わった、確かに歳は重ねたが(なんと65歳!)あの時のインディが目の前に現れているではないか、そしてワクワクさせてくれるテーマ音楽に乗ってエンドロールを眺めている時間は確かに至福の時だった。ハッキリいってもう汚れきった俺にはファンタジーとかヒーローもので主人公が絶対に死なないと分かっている映画は面白く無い傾向にあるのだが、インディだけは別だった。これは幼き日に心に刻んだ何かが今も残っているからだろう。
<GOOD POINT>
1.ハリソン・フォードに拍手。エンドロールで山ほどのスタントマンが名を連ねていたの事に気付いただろうか?そう、ハリソンの影武者が山ほどこの映画に使われている、あまりに数が多いので笑ってしまったが、映画を観ている時に一度も「これはスタントだな」って思わなかったのが凄い。これは勿論スピルバーグの神業でもあるのだが、やはりハリソン・フォードの巧さとカリスマ性があって成立していると思う。スタントの方もインディの為ならと張り切って危険な芝居に挑んだ事と思われる。インディ・ジョーンズとハン・ソロ、他にも数々の記憶に残る人物を演じたハリウッド最大のスターはあとどのくらい輝いてくれるのだろうか。
2.今回の作品を観て「キレは落ちたが腕でカバー」と感じた、脚本の出来は前半の60分が面白かったがバイクのシーンが終わった辺りからトーンが少し落ちてきて全体的には60点くらいかなと。しかしながらそのバイクで逃げる所やカーチェイスなどは本当に観ていて面白い!ハッキリいってどうやって撮影しているのか全く分からないカットが満載である。おそらくCGなんだろうが、腑に落ちない所がたくさんあるのである。核実験のシーンでも吹っ飛ばされた冷蔵庫がゴロンゴロンと転がって中からインディが出て来るまで1カットで繋がれている・・・まさかハリソン君を入れたまま吹っ飛ばす訳にもいくまい。まさにスピルバーグの演出力と世界最先端のルーカス工房全面バックアップからなる現時点で最高峰の映画技術を観ることができた。スピルバーグとルーカスが組むということは、もしかしたらこれが最後なのかもしれないと思うと実に寂しくなるのである。
<BAD POINT>
1.やはりキレが落ちていると感じるのは、随所でご都合主義的に危険を回避してしまったり謎が解けてしまったりする所だ。滝で落ちる所も普通なら死ぬ、しかも3回死んでいる事になるのだが・・・これで生きてるのなら「魔宮の伝説」で吊り橋から落ちても全然平気だったんじゃないだろか?とファンも思ったことだろう。クライマックスはどう見ても「未知との遭遇」だし。こういった感じで進んでいくところが結構あった事が、全体的なまとまりを欠いている要因だと思われる。昔のスピルバーグならキレにキレて口を挟む余地を一切与えない撮り方をしてたんだけどな〜。
まぁ・・・でもインディがスピルバーグとルーカスとハリソン君で復活できた事はとても素晴らしいことだと思う。長生きしてください。
(IE5)
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 - goo 映画
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