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乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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チームが結成されてからね。本当にお前さん達はね、強いサムライになった・・・おめでとう!

シャンパン掛け合う前に、原監督が言ったこのコトバはとても良い祝辞だった。とにかく今日はWBC一色で、電車でも街中でもワンセグ携帯を見ながら歩いている人が多いのなんの・・・テレビが見られる環境の人達は、殆ど今日は仕事にならなかったんじゃないだろうか?

イチローは本当に神だったな〜・・・これでイチローに対してバッシングできるのはノムさんだけになりそうだ。でもこれで代表を退くとコメントしてるだけに寂しい限りだ・・・次のリーダー格は松坂になるだろう。

今日は何か気分がいい一日だったな。



<連覇なんてこれからできるもんなのか?>

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5117MFZFEKL__SL500_AA240_.jpg震度0(横山秀夫/朝日新聞社)
阪神大震災当日に起こった、ある警察官の失踪を描く警察小説だ。「社会派」シリーズでググって手に入れた一つ。作者は「半落ち」の横山氏である。しかし、これが何とも評価し辛い作品で、私利私欲にまみれた10人近くの登場人物が現れるのだが、それぞれが余りに卑しい人物設計で、感情移入が全くできない。また、それらがステレオタイプすぎて、新鮮味もない。頑固一徹な刑事部長とか、出世欲に取り憑かれたキャリア組とか、一体いつの時代のイメージなのだ。小説としては、一幕物のドタバタ劇で、ラスト60Pは面白く読めるがそれ以外はかなりの忍耐力が必要だった。決して、文章力がないとか、構成がまずいということはないのだが、阪神大震災を小説の「スパイス」として使っていることからも、悪い意味で「プロの作家の仕事」の一つであり、読んでよかったと思える要素はほとんどなかった。ちなみに「半落ち」も同じ印象。作者と相性が悪い可能性も高い。40点

51MBSY961WL.jpgもだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵(椎名誠/角川文庫)
震度0の息抜きに読んでいたいつもの椎名作品。椎名誠にとって初めて書いた小説である表題作のほか、当時の雑誌の書評や本にまつわるエッセイが収録されている。表題作の小説は、その強烈なタイトルそのままの怪作で、奇妙な名前や変なリアリティにその後の不条理小説の萌芽が垣間見える。これはこれで面白い。後のエッセイはもう数十年も前の話なので、さすがにピンと来ない部分も多いが、椎名ファンなら普通に読めるはずだ(ファン以外は退屈かもしれない)。ただ、その中の一つ「文藝春秋10月号四六四頁単独完全読破」だけは超絶的に面白い傑作エッセイだ。椎名ファンなら読む価値が大きい。先程から「椎名ファンなら」を連呼しているが、100人が「震度0」と本作品を読んだ場合、70人くらいは前者を支持すると予想する。つまりはそういう内容である。60点

shimada.jpg武装島田倉庫(椎名誠/新潮文庫)
そしてさらに、「もだえ苦しむ活字~」の息抜きとして読んでいたのが、本作の再読だ。本の合間に本を読むというのは、お餅をおかずにご飯を食べるようなもののような気がするが、その比喩は別に文脈とは関係ない。定期的に読みたくなるSFというのは、自分にとっても後にも先にもこの作品だけ。「感動する」「ドラマティック」「驚愕の結末」「テーマの深さ」「登場人物への感情移入」という点では、本作に勝る本もあるだろうが、「読むこと自体が快楽」という点では、歴代ナンバーワンに推したい一作。その言語感覚は、とにかく素晴らしい。「浅沼ドクタラシ」「眼鏡踊り子製菓のほじほじくん」「炸裂カンノン銃」など本当に痺れる単語で埋め尽くされている。全部で7つの短編からなるが、それぞれのエピソードが微妙にリンクしており、その長すぎず短すぎないさじ加減も、奇跡のバランスになっている。個人的にはある作戦を描いた一編が特にお気に入り。その乾いたスペクタクルに感動必至だ。合わなければ0点という可能性もあるが、一度は読んで欲しい名作だ。98点
(KIURA)
51bBx368qjL__SS500_.jpgヒストリエ(5) (岩明均/アフタヌーンKC)
続編が出ると無条件に買うコミックスは現在6作品あるが、その内の3巻が一気に発売された。レビュー第一弾は、「寄生獣」で名を成した岩明氏が描く紀元前4世紀頃のギリシアなどを舞台にした歴史物「ヒストリエ」の最新刊。この世界観が好きで好きでたまらない作者が、魂を込めて描いているのが伝わってくる。「寄生獣」程の娯楽性やドラマ性はないが、個々のエピソードが面白く、また、泣ける。一度読めば十分という作品が多い中、何度も読み返す内に面白さが増してくるという珍しい作品だ。逆に言えば、少年誌的な漫画を期待すると、地味な印象があるだろう。しかし、今回愕然としたのは、5年かけて刊行されたエピソードが、実はプロローグに過ぎないという点だ。1巻の冒頭の時間軸と5巻の冒頭の時間軸がつながっている……本当に完結するのか、その辺が非常に心配でもある。リアルな殺人シーンもあるので、その辺の耐性がない方には寄生獣同様に向かない。次は2011年か……? 70点

7c14d0920ea0119ed7fbf110_L__AA240_.jpgPLUTO(7) (浦沢直樹/ビックコミックス)
現在「20世紀少年」の映画の第2弾が公開されている浦沢氏の「アトムのリメイク」第7弾。物語は終盤に差し掛かり、光子エネルギーを操るエプシロンというロボットとタイトルの悪役プルートゥとの対決が描かれている。常々思うが、浦沢氏の絵はSFとは程遠い。生態的なロボットがほとんどで、メカの描写は余り楽しめない。逆に、「MONSTER」から確立された謎で謎を引っ張る「浦沢スリラー」的な要素は堪能できる。しかし、サスペンスも泣かせ所も「MONSTER」や「20世紀少年」と同じなのだ。素材の目新しさは興味を惹かれるが、正直このパターンに飽きてきた。レベルは非常に高いが、高度に制御されすぎた絵や物語が、物語への没入の最後の「何か」を阻んでいる気がする。しかし、次の最終巻も必ず買う。それぐらいは毎回必ず楽しめる。 60点

513AwmptFRL__SS500_.jpg無限の住人(24) (沙村広明/アフタヌーン)
浦沢氏とは逆に、「無限の住人」は狂気と暴走が魅力の作品だ。首が飛び、腕がちぎれる血みどろ剣戟アクションが毎度毎度炸裂する。非常にオタクっぽいコメディの匂いと高度な作画、猟奇的な人体損傷に対する異常な興味、純粋に熱い戦闘シーンがミックスされ、他に類を見ない濃い作風になっている。物語やキャラクターの構築力も高いと思う。が、それらの要素が織り成す世界観は、読者を引き込みつつも不安にさせる要素が満載で、今回も物語史上もっとも凶暴な悪役の活躍が描かれているが、何とも不気味な印象だ。とはいえ、物語のクライマックスに向けてテンションは上がる。「寄生獣」が乾いた残酷描写なら、こちらはトコトン湿った残酷描写が特徴で、「清純な」読者を振り落としているが、それはそれでいい。次も待ち遠しい。 70点

51RN1AD3WFL.jpgヘルボーイ (ギレルモ・デル・トモ監督)
前回紹介したヘルボーイ/ゴールデンアーミーの最初の一作で、これも三部作になるらしい。この1作目を観ると、4年間で監督はかなり力量を上げたことが分かる。出てくるキャラクターはほぼ同じだが、魅力がかなり薄め。パイロキネシス(念動発火)の彼女とのラブストーリーと、魔界の扉を開けるラスプーチンとのアクションが大きな柱だが、どちらも散漫な印象で余り楽しめない。アクションも続編の方がかなり冴えている。さらに残念なのはクリーチャーデザインにギレルモ節が余り見られないところ。無理に1作目を観なくても、2作目だけでも十分だ。それにしても念動発火の彼女が強すぎ。ラムちゃんの電撃どころではないぞ。 50点

蛇足:ちなみに新刊を必ず買う5作中の残りの二作は「ベルセルク」と「はじめの一歩」、「バガボンド」。6作中、5作品に「首チョンパ」系の描写が必ずある(笑)。強度で言えば、無限=ベルセルク>ヒストリエ>=バガボンド>PLUTOというところだ。成人してからは残酷さに興味があるのか、単にサディズムに陥っているのか分からないが、結果的には多分どちらかだ。
(KIURA)
http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9869aebdd0d7afb9e0b59b286d3beb70/1236001006


あなたは何本観ましたか?


キネマ旬報の読者部門は個人的には一番気になるベストテンだ。他に批評家部門のベストテンもあるのだが、イマイチ「え?これが入っていて、これがないの?」という事が多くて、簡単に言えば納得できないベストテンになってしまうのだ。日本映画はやはり「おくりびと」、日本を超えて本場のアカデミーで賞を獲得したことは驚きだったが良い映画には違いない。

外国映画は1位「ノー・カントリー」、2位「ダークナイト」、3位「ラスト・コーション」4位「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」という大納得の作品が上位を占めていて嬉しかった。さてさて2009年はどんな映画に出会えるか?そろそろ批評も再開しないといけないかと思ってます。


【読者選出 日本映画ベストテン】
1位 おくりびと
2位 ぐるりのこと。
3位 歩いても 歩いても
4位 トウキョウソナタ
5位 クライマーズ・ハイ
6位 闇の子供たち
7位 アフタースクール
8位 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程
9位 母べえ
10位 百万円と苦虫女

【読者選出 外国映画ベストテン】
1位 ノーカントリー
2位 ダークナイト
3位 ラスト、コーション
4位 ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
5位 イースタン・プロミス
6位 つぐない
7位 潜水服は蝶の夢を見る
8位 レッドクリフ Part 1
9位 イントゥ・ザ・ワイルド
10位 その土曜日、7時58分


<米アカデミー短編アニメ部門に輝いたこの作品も気になります>

hellboy2_poster.jpgダーク・ファンタジーファンに

「パンズ・ラビリンス」で強烈な印象を放ったギレルモ監督のアメコミ原作映画。地獄から召還されたダーク・ヒーローが人間の為に戦うのはデビルマン風の流れ、異形の登場人物が力を合わせて戦うのはX-MEN風だ。ギレルモ監督の良さは、どこか愛惜を帯びた残酷な世界観と独特なクリーチャーデザイン。ダークファンタジー的な色彩と空気感が、他のアメコミ物とは一線を画している印象だ。

ストーリーの根幹は単純だ。最終兵器を甦らそうとする悪の王子を主人公ヘルボーイが阻止する。ただ、要所要所に大人向けのユーモアやペーソスが溢れている。また、それぞれのキャラが立っているのが大変良い。主人公のヘルボーイ始め、相棒の水棲人間(?)、恋人のファイヤースターター、ガス人間の博士等面白すぎ。それらが派手に戦うので純粋に楽しめる。ヒロインの容貌は好みだ。この点はスパイダーマンやダーク・ナイトに勝っていると個人的に断言したい。

惜しむらくはおそらく映画という枠だろう。これだけキャラが立っているなら、日本のアニメのように毎週見たい。いやむしろ、アニメというか戦隊物に近いか。「レッド」「ブルー」と呼び合うのもそれっぽい気がする。そうそう、冒頭の歯の妖精は、ベルセルクの同様のシーンの実写化のようで大変楽しめました。テーマの深遠さではダークナイトには劣るが、俺のようなダーク・ファンタジーファンにはオススメできる作品だ。

75点(KIURA)
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