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乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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画像ファイル "http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9869aebdd0d7afb9e0b59b286d3beb70/1212682939" は壊れているため、表示できませんでした。  58点

結末は恋人にも内緒ですと言われても・・・

この日本映画の監督は「猟奇的な彼女」「僕の彼女を紹介します」を撮影した韓国の映画監督クァク・ジェヨンが務めている・・・現時点で、どの作品も未見なのだがこうしたオファーを受けるぐらいの腕を見込まれたのは言うまでもないだろう。特に「猟奇的な彼女」は公開当時の評判は相当だったと記憶している。

今回の映画が気になったトコもずばり<韓国の映画監督>と<日本のスタッフ>というこの異種格闘技みたいな組み合わせがどういった効果をもたらすのかという点であった。結果としてはもの凄く上手くいっている部分とそうでない部分がハッキリ出ていた。それはあとで話すとして、今後もこういった形で映画が作られていく事はとても面白いと感じた。逆に日本の監督が韓国のスタッフと組むというのも未知の領域なだけに面白いと思う。現在の映画界はハッキリ言って日本より韓国の方がパワーは上である、全体的なスタッフの年齢も10歳は韓国の方が若いだろう。それに徴兵制度が残っている関係で役者の顔つきも全く嘘がない、だから日本の戦争映画に日本語をクリアーした韓国の俳優を使えば相当に面白いものができるのではと思っている。

<GOOD POINT>
1.主役のサイボーグを演じた綾瀬はるかの印象がこの映画を観て変わった。失礼ながら殆どグラビア時代に培ったボディを上手くつかったポカリスエットのCMしかイメージに残らないくらいに演技が下手だったのだが、この映画に関して言えば文句なく合格点である。これはやはりジェヨン監督の演出の力だろう、それとサイボーグという対象が海を越えても共通の存在だったという事も大きいと思った・・・つまり日本と韓国の文化の違いとか言葉の壁に全く支障をきたさないキャラクターなのである。

2.見出しにも書いたがラストをバラすなと言われているので、この先はネタバレ注意ということで。未来のオークションから始まるラスト15分くらいのどんでん返しネタは結構面白かった、というかこれがなければ恐らく30点代に陥っていたかもしれない。それくらいに中盤までチープなエピソードのオンパレードなのだが、もしこれが狙いだとすれば相当な構成能力の持ち主だと言わざるを得ない・・・まぁそれはないと思うのだが。とにかくサイボーグではないと気付かせた綾瀬はるかの表情を観て、オープニングの意味に気付いたときは心地良かった。まぁちょっと回想が長い気もするのだが・・・。

3.もう一つ、日本映画っぽくないと感じたのはクライマックスの東京大地震の見せ方。ある意味で韓国映画はVFXの使い方が大味でそれが一種の世界観を成しているのだが、今回の映画も同じ様な感覚があった、例えば地震直後に窓越しを見ると高層ビルがおもちゃみたいに崩れていくのだが、ここだけ見ればゲンナリになる所を次のカットではリアルな崩壊した町のセットで逃げる二人があって観客の興味を高める効果を出している。まぁこれも狙っているのかは分からないのだが・・・。

4.今回のエンディングテーマ、MISIA「約束の翼」はなかなか良かった。少なくても最近の曲の中では一番と感じた。やはり映画と歌がマッチするとエンドロールも心地よい。

<BAD POINT>
1.北村ジロー(小出恵介)が階段の上からセリフで「僕って馬鹿なんだ」とサイボーグ彼女に叫ぶ良いシーンがあったのだが、どうみてもバカボンがしゃべっている位にただの馬鹿にしかみえない。他にもジローのナレーションで同じ様な事を感じるところが多々あってやはり言葉の壁が画に響いている部分を感じた。確かにジローは誕生日に誰も祝ってくれる人がいないので自分で自分へのプレゼントを買う悲しい三枚目の役だが、あれでは本当のアンポンタンではないだろうか?綾瀬はるかが良かっただけに逆に浮いてしまって、せっかくのシーンも今ひとつ乗り切れなかった。

2.これはもう監督がキャメロン好きなんだろうが、「ターミネーター」をパクリまくりである。未来からやって来るシーンも、そのあとの悪者を倒す所も(しかも3人)、胴体が半分ちぎれるところは「エイリアン2」のビショップか?「ミスト」でも書いたが、明らかに他の映画を感じさせるのはパロディ以外ではNGである。特に他の物語部分が優れている訳でもないので、当然こういった所が見せ場となってしまうので余計に悪循環であった。

3.美人なサイボーグとの恋模様を描くエピソードの殆どが幼稚っぽくて数の割りには外しているのが残念だった。看板が変わっている所も惜しいんだが・・・。まぁ半分くらいに減らしてじっくりと二人の距離を描く脚本にしたほうが良かったかもしれない。
(IE5)

僕の彼女はサイボーグ - goo 映画

これも結構、良いシーンが満載の予告編。ラストにあのメッセージが・・・。
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