乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
80点
ゴラム・・・ゴラム・・・
この章で一番気に入ったのはゴラム/スメアゴルというキャラクターだ。指輪を持ったせいで心を乱され完全に分裂症気味なのだが決して憎むべきキャラではな く、哀しさを漂わせながら観客の興味を惹きつづける希有な存在だ。素早いが力がそんなに無いためにホビット族に対等以下という力関係も絶妙だ。セリフで時 々「ゴラム・・・ゴラム・・・」という時の表情はなんとも言えない。振付師アンディ・サーキスが演じる動きをVFXで描き直しているが、サーキスの動きが あればこそフロドとサムの演技があそこまで栄えたのであろうし大した演技力(動き)である。
二つの塔になってから漸く話は流れ出した・・・しかし初めて分かったのだが、この物語は火山を目指すのは9人の仲間の中ではフロドとサム(ショーン・アスティン)だけやねんな。という意味では仲間達が全員揃っているのは1作目だけということになるんだが、これってやっぱり有名原作ものだから成立する構成だと言える。オリジナルの映画脚本なら絶対に序盤で仲間が別れたら途中かクライマックスで再会して最後の敵に一緒に立ち向かう様に物語を組み立てないとプロデューサーからはOKが出ないハズである。小説を読んでいないから分からないのだが、主役ってフロドでいいのかな?どうみても二つの塔と王の帰還はアラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)なんだが・・・まぁここで言いたいのは視点が二つあるということだ。フロドの視点で観ていると途中からアラゴルンの視点にシフトするので肩すかしにあった印象がどうしてもしてしまう。これも原作を知っているかどうかで違うのだろうが・・・。
<GOOD POINT>
1.冒頭にも書いた通りにゴラムのキャラが良い。ここまでやられると流石にパペットでは表現不可能だったかもしれないと思える。もうパペットの時代は帰ってこないのかもしれない。
2.ローハンの王様セオデン(バーナード・ヒル)が毒気にやられている姿は凄くリアリティがあった、ガサガサの皮膚も凄かったが特にあの濁った目!死にかけた魚の目とは正しくこの事だと思った。またガンダルフが呪いを説くときの回復する様も良く出来ている。
3.ウルク=ハイを初めとするオークの連中の気持ち悪さは非常に良い味を出している。醜いが良く観ればそれぞれ違った表情をしているし、何かしらの階級の差やチームの違いみたいなものもあって興味深い。でもこれってメイクの準備だけで1体何時間もかかるだろうな〜、やっぱりスケールはケタ違いである。
<BAD POINT>
1.もうこれはファンからはブーイングがでるだろうが、ラストのローハン軍対サルマン軍の戦いがどうもいただけない。たしかに決戦が始まるまでは良かった、いい緊張感の高め方だ。エルフの援軍が来たときには「良し、これで行けるぞ!」と心の中でガッツポーズだ。しかし・・・もうあれだけオークの大軍がスクリーン一杯に溢れていると「あぁCGだな」という事で俺は萎えてしまうのだった。たしかこの手法を初めて使ったのはリドリー・スコットの「グラディエーター」だと思うが、当時からこの手のCGの使い方には疑問を持っている。単に嫌いという事ではなくでリアリティが沸いてこないのだ。個人的にはこれの100分の1でもいいから本物の人間が実際に動いて戦っている方が良いと思う。実際に寄りのカットでは迫力がある画が沢山あるだけに引きのカットになると冷めてしまうという繰り返しがもどかしかった。
2.樹木のエントって南に向かうまでサルマン(クリストファー・リー)の悪行に気付かなかったんや?ってそのシーンになって知ったわ。だって相当に木が引っこ抜かれてたら、他の仲間達が知らせても良さそうなもんやん?俺は知ってる上で会議やらなんやら時間を割いているかと思っていた、ここはやはりダラダラしていて相当時間を費やしていたシーンだけに脱力した感は否めなかった。
(IE5)
ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔(2002) - goo 映画
ゴラム・・・ゴラム・・・
この章で一番気に入ったのはゴラム/スメアゴルというキャラクターだ。指輪を持ったせいで心を乱され完全に分裂症気味なのだが決して憎むべきキャラではな く、哀しさを漂わせながら観客の興味を惹きつづける希有な存在だ。素早いが力がそんなに無いためにホビット族に対等以下という力関係も絶妙だ。セリフで時 々「ゴラム・・・ゴラム・・・」という時の表情はなんとも言えない。振付師アンディ・サーキスが演じる動きをVFXで描き直しているが、サーキスの動きが あればこそフロドとサムの演技があそこまで栄えたのであろうし大した演技力(動き)である。
二つの塔になってから漸く話は流れ出した・・・しかし初めて分かったのだが、この物語は火山を目指すのは9人の仲間の中ではフロドとサム(ショーン・アスティン)だけやねんな。という意味では仲間達が全員揃っているのは1作目だけということになるんだが、これってやっぱり有名原作ものだから成立する構成だと言える。オリジナルの映画脚本なら絶対に序盤で仲間が別れたら途中かクライマックスで再会して最後の敵に一緒に立ち向かう様に物語を組み立てないとプロデューサーからはOKが出ないハズである。小説を読んでいないから分からないのだが、主役ってフロドでいいのかな?どうみても二つの塔と王の帰還はアラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)なんだが・・・まぁここで言いたいのは視点が二つあるということだ。フロドの視点で観ていると途中からアラゴルンの視点にシフトするので肩すかしにあった印象がどうしてもしてしまう。これも原作を知っているかどうかで違うのだろうが・・・。
<GOOD POINT>
1.冒頭にも書いた通りにゴラムのキャラが良い。ここまでやられると流石にパペットでは表現不可能だったかもしれないと思える。もうパペットの時代は帰ってこないのかもしれない。
2.ローハンの王様セオデン(バーナード・ヒル)が毒気にやられている姿は凄くリアリティがあった、ガサガサの皮膚も凄かったが特にあの濁った目!死にかけた魚の目とは正しくこの事だと思った。またガンダルフが呪いを説くときの回復する様も良く出来ている。
3.ウルク=ハイを初めとするオークの連中の気持ち悪さは非常に良い味を出している。醜いが良く観ればそれぞれ違った表情をしているし、何かしらの階級の差やチームの違いみたいなものもあって興味深い。でもこれってメイクの準備だけで1体何時間もかかるだろうな〜、やっぱりスケールはケタ違いである。
<BAD POINT>
1.もうこれはファンからはブーイングがでるだろうが、ラストのローハン軍対サルマン軍の戦いがどうもいただけない。たしかに決戦が始まるまでは良かった、いい緊張感の高め方だ。エルフの援軍が来たときには「良し、これで行けるぞ!」と心の中でガッツポーズだ。しかし・・・もうあれだけオークの大軍がスクリーン一杯に溢れていると「あぁCGだな」という事で俺は萎えてしまうのだった。たしかこの手法を初めて使ったのはリドリー・スコットの「グラディエーター」だと思うが、当時からこの手のCGの使い方には疑問を持っている。単に嫌いという事ではなくでリアリティが沸いてこないのだ。個人的にはこれの100分の1でもいいから本物の人間が実際に動いて戦っている方が良いと思う。実際に寄りのカットでは迫力がある画が沢山あるだけに引きのカットになると冷めてしまうという繰り返しがもどかしかった。
2.樹木のエントって南に向かうまでサルマン(クリストファー・リー)の悪行に気付かなかったんや?ってそのシーンになって知ったわ。だって相当に木が引っこ抜かれてたら、他の仲間達が知らせても良さそうなもんやん?俺は知ってる上で会議やらなんやら時間を割いているかと思っていた、ここはやはりダラダラしていて相当時間を費やしていたシーンだけに脱力した感は否めなかった。
(IE5)
ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔(2002) - goo 映画
PR