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乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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画像ファイル "http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9869aebdd0d7afb9e0b59b286d3beb70/1213280055" は壊れているため、表示できませんでした。  88点

巧みな構成に思わずうなる、上半期No.1の邦画登場!

思わず「上手い!」と唸ること数回、アッという間の102分であった。「運命じゃない人」の内田けんじ監督、これが商業映画作品としては1本目という事になるがいやはやその脚本・構成力には恐れ入った。実は「運命じゃない人」は観ていないのだが、アフタースクール同様にアッと裏切られる仕掛けが満載だという、近いうちに鑑賞したい。

この映画を観ているとやはり脚本が面白ければ低予算だろうが関係ない事が良く分かる。そして面白い映画を観た後の観客の表情はわかりやすくて、場内が明るくなったときの空気感で「みんなも楽しんだな」というのが分かってとても気持ちがいいものである。今年の鑑賞した邦画は殆どこの空気を味わうことがなく、逆に足早に去っていく人・寝ている人・難しそうな顔をしている人などは嫌になるほど観ている。製作者は試写室ばかりで鑑賞するのではなく、一度こういった状況を体感してみればどうだろう。余程、作品に対して真摯に向き合う意欲が湧くと思うのだが。

<GOOD POINT>
1.先程から言っているが、脚本と構成が本当に良い。観客がこう思うだろうなという伏線をキチンと張りつつ、穿った見方をする玄人の予想も含めて見事に裏切るのである。おそらく、アラ捜しをしようと何度も観ても結果的には楽しめると思うのだが、やはり1回目の鑑賞後が一番だろう。

2.母校で教師を務める神野(大泉洋)と大人のおもちゃの店で働く探偵(佐々木蔵之介)が映画の半分まで引っ張っていくのだが、第三の主役である木村(堺雅人)が冒頭以外殆ど出てこない、「さすがにここまで出てこないと二人に比べて霞むだろう」と感じていたのだが、これが本当に良い効果を生んでいた。観たら分かるが、木村が再び現れることが観客への裏切りの合図なのである。ここから怒濤の勢いで映画が進んでいった感じがした。

3.携帯に仕込んだ発信音を追い掛けるパソコン画面が妙にショボくて味がある。最近はやたらハイテクを駆使したシーンを取り入れる邦画も多いが意味もなく仰々しいのも鼻についていた。逆にこれだけシンプルな感じだとハイテクなハズなのにアナログ感がでてくる。なかなか面白い効果だと思った。

<BAD POINT>
1.上手いな〜と思わせる部分が強調されすぎて、人間の感情に訴えるシーンは少なかった。個人的には教室で連行される探偵に神野が話しかける所くらいかなと。木村の本音が聞きたかったが最後に回想で見せるのは読めていただけに少々子供じみている感があった。これさえ改良されれば、かなりレベルの高い作品になることは間違いない。次回作に期待大である。
(IE5)

アフタースクール - goo 映画

この予告編は流石にかなり気をつかっている(笑)
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