乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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58点
こんなに良くできたファンタジーなのに心がときめかないのは・・・なぜ?
かつて「ネバーエンディング・ストーリー」というファンタジー映画の名作があった。現実と幻想の世界が入り交じった世界観、ファルコンを初めとする魅惑的なキャラクターもとても印象的で子供心を散々くすぐられた思い出があった。この「スパイダーウィックの謎」もファルコンに相当する飛ぶ妖精・グリフィンの迫力ある飛行シーンなどみていると、「ネバーエンディング・ストーリー」の現代版と言ってもいいのではないかと思えた。
幻想的な生き物はパペットからCGに代わったが、少年が冒険心をくすぐられて巻き込まれていく手法は同じだ。違うといえば、家庭問題が複雑になった事が色濃く物語に織り交ぜられている事ぐらいか?まぁこれも原作ものらしいので、ファンタジーとしての根っこが似通っている部分は多かれ少なかれあると思われるが良く練られていると思う。ワクワクドキドキの冒険ファンタジーがスクリーンで確かに展開されていた。
しかし個人的な事で申し訳ないんだが、観終わった後にファンタジーを全面に押し出されているだけの映画ではもう心がときめかないことに気付いた。そう、俺の心にはもうピュアな童心と呼べるものは無い・・・だって俺はもう焼酎が手放せない年なんだ!ファンタジーでも主人公が死ぬ可能性を示唆するリアルさが欲しいし、思わず唸ってしまうドンデン返しを期待したい。
<GOOD POINT>
1.妖精たちの造形が良い。この手の映画にはありえないくらいにグロい妖精(ゴブリン、トロールなど)たちが多くて良いセンスと思った。また花の妖精などは対称的にとても神秘的に描かれ、その斬新なアイデアもとても気に入った。悪は悪、善は善という子供にも分かりやすい見せ方だ。
<BAD POINT>
1.物事は常に「謎の本」によってルール化されている。それはいいのだが、構成の上で常に謎を後追いするのはいただけない。つまり何故か不可思議な事が起きていて、その後に本を捲りながら「これは○○のしわざだな」という様な展開である。これはある意味でルール破りの「デスノート」みたいなもので、なんでも肯定できてしまう悪いやり方である。なにかしらのカセがないと物語は膨らんでいかないものだ。
2.ジャレッド(フレディ・ハイモア)がアーサー・スパイダーウィックに会う肝心シーンがあるのだが、これって物語には全く役に立っていないと思う。つまり助けを求めたのだが、何も助けてくれなかったのだ・・・なんだ、それ?って思ったのは俺だけだろうか?
(IE5)
スパイダーウィックの謎 - goo 映画
ネバーエンディング・ストーリーの予告編(海外版)、あの頃のピュアな心よもう一度!
こんなに良くできたファンタジーなのに心がときめかないのは・・・なぜ?
かつて「ネバーエンディング・ストーリー」というファンタジー映画の名作があった。現実と幻想の世界が入り交じった世界観、ファルコンを初めとする魅惑的なキャラクターもとても印象的で子供心を散々くすぐられた思い出があった。この「スパイダーウィックの謎」もファルコンに相当する飛ぶ妖精・グリフィンの迫力ある飛行シーンなどみていると、「ネバーエンディング・ストーリー」の現代版と言ってもいいのではないかと思えた。
幻想的な生き物はパペットからCGに代わったが、少年が冒険心をくすぐられて巻き込まれていく手法は同じだ。違うといえば、家庭問題が複雑になった事が色濃く物語に織り交ぜられている事ぐらいか?まぁこれも原作ものらしいので、ファンタジーとしての根っこが似通っている部分は多かれ少なかれあると思われるが良く練られていると思う。ワクワクドキドキの冒険ファンタジーがスクリーンで確かに展開されていた。
しかし個人的な事で申し訳ないんだが、観終わった後にファンタジーを全面に押し出されているだけの映画ではもう心がときめかないことに気付いた。そう、俺の心にはもうピュアな童心と呼べるものは無い・・・だって俺はもう焼酎が手放せない年なんだ!ファンタジーでも主人公が死ぬ可能性を示唆するリアルさが欲しいし、思わず唸ってしまうドンデン返しを期待したい。
<GOOD POINT>
1.妖精たちの造形が良い。この手の映画にはありえないくらいにグロい妖精(ゴブリン、トロールなど)たちが多くて良いセンスと思った。また花の妖精などは対称的にとても神秘的に描かれ、その斬新なアイデアもとても気に入った。悪は悪、善は善という子供にも分かりやすい見せ方だ。
<BAD POINT>
1.物事は常に「謎の本」によってルール化されている。それはいいのだが、構成の上で常に謎を後追いするのはいただけない。つまり何故か不可思議な事が起きていて、その後に本を捲りながら「これは○○のしわざだな」という様な展開である。これはある意味でルール破りの「デスノート」みたいなもので、なんでも肯定できてしまう悪いやり方である。なにかしらのカセがないと物語は膨らんでいかないものだ。
2.ジャレッド(フレディ・ハイモア)がアーサー・スパイダーウィックに会う肝心シーンがあるのだが、これって物語には全く役に立っていないと思う。つまり助けを求めたのだが、何も助けてくれなかったのだ・・・なんだ、それ?って思ったのは俺だけだろうか?
(IE5)
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ネバーエンディング・ストーリーの予告編(海外版)、あの頃のピュアな心よもう一度!
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