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乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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画像ファイル "http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9869aebdd0d7afb9e0b59b286d3beb70/1209470811" は壊れているため、表示できませんでした。  72点

変態家族もみんな今では偉い人

「逆噴射家族」は日本アート・シアター・ギルド(以下ATG)という会社の作品。ATGは映画製作会社、初期は芸術映画を主に海外の映画を紹介しているだけだったが、後期は資金1000万円で映画を作るというルールの下に数多くの新人監督の発掘にも繋がった。日本映画史に外す事はできない一面を持つ。その流れに乗って生まれたのがこの作品。

父役・小林克也、母役・倍賞美律子、息子役・有薗芳記、娘役・工藤夕紀、お爺ちゃん役・植木等という、大御所・ベテラン揃いの役者陣が完全なる変態家族になっているんだから映画というのは恐ろしいものである。監督の石井聰互は最近はパッとしないが、この作品は演出が一番乗っているころと思われる。個人的には舌足らずな工藤夕紀と元気いっぱいな植木等がお気に入り、この二人は最後はえらいことになってしまうのだが、役者というのは大変な仕事である。


<GOOD POINT>
1.資金が1000万しかないので脚本にかなり負担が掛かると思われるが、書いた小林克也はその辺を良く分かっている。基本的には家を一軒借りて、映画は殆どその中でしか展開しない、所謂ワンシチュエーション・コメディだ。でも高度成長期やらドーナツ化現象という社会問題も織り交ぜられているように感じられて奥深い。しかしラストで家を壊しているので本当に1000万で作られているのかは疑問が残る所でもある。

2.制作費の関係と思うが音楽は殆ど入っていない。しかしそのぶん効果音はバシバシ響いてくる。家族同士の泥沼対決で各自の武器が唸っていくのはなかなか迫力が出ていて良い。個人的には映画は音がダメだと全部ダメと思っている、画は少々ピンぼけでも見れてしまうが、何を喋っているのか分からないとか効果の無い効果音だったりするととても最後まで観ていられない。

<BAD POINT>
1.まぁ特にどうって事はないのだが、基本的には「お父さんの暴走」の話であるのだが、途中からお父さんがブチきれる動機が取って付けたような感じに見える。まぁ、映画的にはクライマックスに向けてドンドンと盛り上がって行かなくてはいけないので間違いではない・・・まぁ低予算映画の宿命ともいえるのだが。
(IE5)

逆噴射家族(1984) - goo 映画


舌足らずな工藤夕紀とはこんな感じです
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知っているが観たことがない。しかし、工藤夕貴なんて久しぶりに観たぞ。昭和の風を感じる……。
Kiura 2008/04/30(Wed)19:46:34 編集
もし暇なら
煎餅でも囓りながら横になって楽しめる映画なんで是非・・・工藤夕紀がエラい事になってるんで笑えるで。
IE5 2008/04/30(Wed)22:03:43 編集
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