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乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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大いなる地球、それは大切な宝物・・・それはわかるんだが。

日本語吹き替え版しかやってなかったので、それを鑑賞。ナレーターは「世界の謙さん」渡辺謙がつとめ、あのヤクルトのCMと同じ調子で語りかける。NHKのプラネットアースという番組がナビゲーター緒方拳で実際に世界の現地からリポートしていた。この技術が制作者の目に止まったのか、映画でもNHKの技術がサポートしているらしい。という事はフィルムではないのかとも思うのだが、そこは良く分からない、とにかく映像は素晴らしく、生き物の生命力があふれ出ている。

たしかに地球温暖化の影響は深刻だ、そのメッセージを込めた作品を世に送ることには大変意義があると思う・・・が、しかし俺の周りには寝てる人が結構いた。最後まで見せる事ができないという事は何かしら原因はあると思われるが・・・。

<GOOD POINT>
1.この手のドキュメンタリーにしては構成が良く寝られている。北極から赤道を渡って南極を目指すカメラは一つの物語を作っている。これが、何の秩序も持たずに各地の映像を並べられたとしたら、集中力は持たないだろう。それこそ昔のテレビ番組「野生の王国」を見ている方が分かりやすいだろう。

2.やはりこれだけ素晴らしい映像はスクリーンでこそ見たいものだ。別の角度から見れば、映画が秘める表現力の可能性を最大限に出しているのかもしれない。躍動する生き物たちを目に焼き付けて何かを感じ取れるハズだ。

<BAD POINT>
1.終始感じていたのが、音楽が仰々しいかなと。まぁ悪くは無いんだけど、ちょっとクラッシック一辺倒は王道すぎるし、どっかで変化を付けた方が観客をより引き込めたかな・・・と。へヴィメタルをガンガン鳴らしたって面白いと思うし。上手く言えないけど、この手の作品もそういった挑戦はしてもいいんじゃないかと思います。
(IE5)

アース<日本語吹替版> - goo 映画

今はこういう番組がないからなぁ・・・

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スクリーンが アップ アップ

海堂尊のデビュー作。「第4回このミステリーが凄い」で大賞を受賞、しかも選考から物の数十秒で決定したというから驚きである。なるほど、現役の医師が書いているだけあって、現代の医療の現場というリアリティはビシビシ感じる。更に、個性的なキャラがこれでもかと主人公と読者を悩ませる快作だった。

ちなみに俺は映画を観てから小説を読んだ。ミステリーなので、犯人が分からない方が楽しめると思ったからだが、結果的には映画鑑賞としてはこれが正解だった。まぁ原作ものとしては、良く練って作り上げていると感じる。近年、原作の名前だけを頼って観客を入れようとする作品ばかりで原作者は本当に喜んでいるのか?と思っているのだが、この作品は納得できるレベルと思う。

<GOOD POINT>
1,大きなポイントは小説では主人公の一人(田口)は男であるが、その役を女にして竹内結子が演じていることだ。これは賛否別れるところだが、個人的には良いと思った。理由は、性格的な描写は殆ど変わっていないという点。それと今の竹内結子はとてもスクリーンに栄えるので(女優はそういう時期が必ずあると思う)、起用しがいがあるという点が挙げられる。

2.バチスタメンバーの聞き取り調査の下りは原作よりも映画の方が良くできている・・・と言うよりは映画の見せ方として上手くシナリオを脚色している。例えば、垣谷が自室で米に写経して常に自分の技術を磨いているとか。シナリオは本当に頑張っていると感じた。


<BAD POINT>
1.見出しにも書いたが、とにかく寄りが多い。全体の半分はアップじゃないのか?と思うほどである。アップは感情を高めるのに適しており、クライマックスや重要なシーンでポンと入れるのが普通だが、これだけ多用する作品はあまり記憶にない。更にスクリーンでアップばかりだと見ている方は相当疲れるのである。

2.ラストが長い。クライマックスが終わってからも、だらだら映画が続くのは典型的なダメパターンだが、この作品もその感覚に陥った。球場のシーンは、あんなに引っ張らなくていいし、打ったボールが照明にあたってカラスが飛んでくなんて子供だましみたいな事をやられると折角のテイストが台無しになってしまう。

3.なぜかエンディングテーマにEXILEが歌っているが、全く映画に合っていない!これは、本人達のせいでは無く(ファンが聞いたら良い曲なのだろう)、EXILEを起用した首脳陣が悪いと思う。エンドロールを見ながら余韻に浸りたい俺としては全く映像をたどる事ができない程にミスマッチだった。有名なアーティストの曲を使うことが映画を売るための一つの戦略だと考えているのなら、それは全く違うと言いたい、映画はエンドロールが切れるまでが一つの作品です。
(IE5)

チーム・バチスタの栄光 - goo 映画
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踊らされているとは分かっていても!

庵野秀明は、長年作り上げたガイナックスを離れて新たにカラーという会社を設立した。
そのカラーの記念すべき第一号として作られたのがこの作品。
エヴァなら、全ての面においてリスクは限りなく低く、ハイリターンも計算されることは
想像に難くない。これが本当にやりたかったエヴァだ!という宣伝文句に「踊らされてたまるかい!」と頑なに鑑賞を拒絶していた俺みたいな奴も多いだろう。
しかし、上映が終わりに近づくにつれ余りの評判の高さに心が折れ劇場に足を運んだ俺、結果は折れて良かった、劇場で観て良かったとつくづく自分の心の狭さを戒めたのであった。

とにかく、エヴァを知っているものは観た方が良い、知らない人も観て分かる。
とりあえず今からでもDVDをチェックして次回作「破」に間に合わせて貰いたい。
庵野が言っていた、本当にやりたかったはまだ3分の1しか終わってないのだから・・・。

<GOOD POINT>
1.とにもかくにもクライマックスの「ヤシマ作戦」である。テンションの高め方の構成、カット割り、音楽、すべてにおいて現在のアニメ技術の最高と言って良いだろう。

2.旧作より断然鮮やかになった画、アニメ界の技術の進歩は飛躍的に進歩しているが、何をそう使うかは作り手のセンスと熱意が全てであることは間違いない。

<BAD POINT>
1.やはりエヴァ初体験の人には複雑すぎる世界ではあると思うのだが、更にダイジェスト的に展開が目まぐるしく変わる序盤から中盤に振り落とされる人は結構いると思われる。登場人物の性格がやや変わっていたり、ストーリーの変更がなされているいる所もあるが個人的には許容範囲だった。
(IE5)

ヱヴァンゲリヲン新劇場版公式ページ

akanbee0316.jpg小説は娯楽である

宮部みゆきは多才な作家だ。本格的なミステリから社会派作品、少年向けのファンタジーからゲームのノベライズまで何でも水準以上にこなす。私は宮部氏の作品は本当の娯楽小説の書ける作家のきちんとした仕事だと思っている。「あかんべえ」もその例にもれない。

文庫本の裏表紙にはファンタジー+ミステリ+人情味が絶妙に溶け込んだ、と紹介されているが、それにジュブナイル小説と怪談の要素も加えたい。絶妙に溶け込んだ=何か一つに偏っていないということもいえる。安っぽくならない程度に時代背景もしっかり描かれているが、「時代の空気」を表現することが目的ではない。ミステリ要素もあるが、謎解きが全てでもない。ホラーやジュブナイルな要素もあるが、それはあくまで味付け。

私は少女の成長物語として読んだ。子どもの時代、大人たちの世界は均衡が取れていてゆるぎないものに見えた。皆信頼できる人であり、悪人ははっきりしているのだ。しかし、その境界がぼやけ始める時、子どもは子どもで居られなくなる。その時の切なさ、哀しみ、そして、それを乗り越える強さが描かれていると感じた。

宮部氏の小説は、時に合わないと思うときもあるが、平均してバランスが取れている。きちんと次のページが気になって、きちんと落ちがつき、読後感もスッキリしている。それはまっとうな娯楽小説の証だと思う。ファンが多いのも頷ける。ただ、難をいえば設定が安直な気もするが、それも「読者を楽しませる」ことが主眼だと考えれば、大きなマイナスにはならない。悪人にどこか救いを残しているのも同じ理由だろう。

ハードな時代小説や、本格的な怪談好きには向かない。でも、気軽に異郷へといざなってくれる本作は、幅広い読者に薦められると思う。主人公おりんと一緒に、甘辛い不思議体験を味わって見られてはどうだろう。
評価:75点
コメント:もう少し大人向きでも良かったと思うけど、逆に言えば子どもでも楽しめます。中学生くらいの読者の方が共感できるのでは。

あかんべえ(Amazon):さわりが読めます。

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我が青春、京都にあり!

ちなみに二十歳半ばで東京に出てきた俺にとっても、関西は青春を過ごした土地である。
地元・大阪は勿論、奈良・京都・三重・兵庫・和歌山・滋賀とまぁ関西圏は結構出かけた。
中でもやはり京都は魅力的な街である、歴史好きの俺にとっては寺や名所を廻っているだけであっという間に一日が過ぎてしまうのである・・・祇園で遊ぶのが人生の夢の一つであるのだが、まだ実現には至らない。

という訳で、この「鴨川ホルモー」、作者の万城目学は「鹿男あおによし」のドラマ化で脚光を浴びた若手作家。関西を舞台に、歴史を絡めた摩訶不思議な世界観で若者達の青春を描くというスタイルが得意と思われる。この「鴨川ホルモー」は万城目のデビュー作で、第4回ボイルドエッグズというコンテストで新人賞を獲得している。

とりあえず、京都好きなら思わずクスリとさせられる事は間違いない。逆に全く京都に興味も土地勘も無ければ面白さは半減だろう。鋭い読者は展開が半ばでほぼ読めてしまうが、それでも最後までページを捲る手は止まらないだろう。これを読んだ暁には、すぐに「鴨川ホルモー」のサイドストーリー的小説「ホルモー六景」をお読みいただく事をオススメします。

「ああ、学生時代に戻りたい」

最後に・・・この作品も先日、映画化が決定。いやはや、映像化は難しいと思うけど。

(IE5)

鴨川に謎のスーツ集団が・・・

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