忍者ブログ
乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9869aebdd0d7afb9e0b59b286d3beb70/1209133362  88点

古き良きハリウッドスポーツ映画時代の晩年期

二夜連続で野球ものだが、これも名作野球映画。見出しにも書いたが俺が思う良きハリウッドスポーツ映画とは、そのスポーツを通して輝かしい人間ドラマが描けている映画だ。あくまで野球は人間ドラマを掻き立てる一つのスパイスであるかのように・・・されど野球の魅力はスクリーンから満ち溢れている、これこそが俺にとっては極上のスポーツ映画だ。しかしながらCGが導入されてある意味でなんでも描けてしまうようになってから、どんどんハリウッドスポーツ映画は面白くなくなった、画は迫力があるのだが逆に嘘っぽく見えてしまうのである。必死にスポーツしている姿から離れてマンガの世界になっていることに作り手は気付いているのだろうか?そういう意味でもこの作品は良きハリウッドスポーツ映画の晩年期の名作と言えるだろう。

先に書いた「がんばれ!ベアーズ」は野球に対するワクワク感が心地良かったが、「プリティ・リーグ」は第二次世界大戦という背景に作られた埋め合わせ女性リーグという珍しさとベアーズ以上の個性が集まったチームの活躍が最高に楽しくさせる。監督は(またしても!)アル中の元名選手ジミー・ドゥーガン(トム・ハンクス)、選手は男顔負けの体格とボールを投げる美人ピッチャー、ドティ・ヒンソン(ジーナ・デイビス)を初めお色気満載のメイ(マドンナ)、ブスというコンプレックスを抱えるパワフルバッターとか子連れとか、まぁよくもここまで考えたなぁというくらいにキャラクターを書き分けている点が素晴らしい。

日本は女子のスポーツは盛んだが殆どこういった類の映画は作られていない。ソフトボールは世界レベルだし、サッカーも良い線を行っている。少し過去をたどればもっとドラマチックな題材だって転がっているはずだ。意外な盲点になっているのではないか?

<GOOD POINT>
1.彼女たちのプレーが当時の新聞に掲載されるシーンの作り方は本当に素晴らしいし勉強になる。史実に基づいた作品だが、写真に撮られた彼女たちは本当に第二次世界大戦の中で野球をやっていた女性の顔をしているのである。演出もさることながら、写真の構成もコリにこっていて感動的だ。

2.時代的なモノが大きいが、プリティ・リーグで活躍する女性はとても女性らしい。「ああ、アメリカも昔はおしとやかな女性が多かったんだ」と歴史風俗の勉強になった。別に今が悪いとは思ってないけれど、少なくともこの時代は今よりもみんなが助け合い一つになる事を当然と思って生きている。今の時代に無くなってしまった精神をスクリーンで蘇らせているのは「レナードの朝」のペニー・マーシャルが魅せる確かな演出だ。

3.あくまで個人的な好みだがジミー監督が噛みタバコの唾液を「チッ!」と吐き出す仕草が汚らしいんだけど男らしさを感じさせる。後半でドティも並んで噛みタバコを始めるが、女なのに男同士の友情を観ているようだった。現在のアメリカはかなり禁煙国家になっているために、なかなか劇中でもタバコのシーンは出てこない(日本もその傾向が強い)。しかしながらタバコは映画の小道具としてはこれ以上使い勝手の良いものは無いくらいに万能なのだ。せめてスクリーンの中だけは良いんじゃないかって思ってしまう。

<BAD POINT>
1.野球のプレー自体はドティの剛速球以外に大した見せ場がなかったのはちょっと残念。ある意味で「がんばれ!ベアーズ」の方が勝っている気がする。もう一人くらい凄い選手を入れた方がリアリティはあったのだが・・・まぁ女性監督だからとは言いたくない。
(IE5)

プリティ・リーグ(1992) - goo 映画
PR
画像ファイル "https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9869aebdd0d7afb9e0b59b286d3beb70/1209040886" は壊れているため、表示できませんでした。  86点

ただの草野球がこんなに面白い

野球というスポーツは恐らく映画で描かれるスポーツとしては最多と思われる。人気スポーツという裏付けもあるのだが、映像として描きやすいという事もあるだろう。一番描きやすい理由と思われるのが、試合の中で会話ができたり多くの選手が出せるので飽きさせなく見せやすいし選手と監督の関係あるいは観客にいる恋人や両親など色々なパターンで対立や葛藤が描きやすいと思うのだ。

だが手が付けやすい題材には落とし穴も沢山ある。登場人物が自然と多くなる為に、それぞれのキャラクター設定が掘り下げられていないとかカメラアングルだけやたらとこだわって中身がスカスカな作品とか結構多い。どんなスポーツ映画もそうだが迫力は本物には勝てないものだ、臨場感を追い求めるなら客は映画館ではなく球場へ足を運ぶハズである。野球映画として求められているのは結局野球を通した人間ドラマなので(これはスポーツ映画全般に言えることだが)、そこをおろそかにしては元も子もないのである。

そう言う意味では「がんばれ!ベアーズ」は良くできた作品だ、なんといってもガキどもの草野球が題材なので「メジャーリーグ」と比べてスケールはとても小さい。しかしながら、その世界で頑張っている子供達のドラマは最後まで目が離せないのだ。アル中の監督率いる弱小球団という設定は、それ以降の様々なスポーツものに扱われたパターンだがやはりウォルター・マッソーが演じるモリス・バターメーカー監督のダメぶりは愛嬌もたっぷりで最高である。このユニークなキャラクターと、テイタム・オニールが演じた天才的な助っ人女ピッチャー(アマンダ)というアイデアでかなり物語を面白くしている。

<GOOD POINT>
1.脚本のお手本みたいな設定づくりで、選手も監督もチームの立場も全てダメという所からスタートして最後は全てをひっくり返してハッピーエンドとなっている(優勝は逃してしまう点も個人的には好きな展開)。描き方もとても自然で突拍子も無く感じさせない所が良い。選手はそれぞれ問題(人間関係も含めて)を抱えてるのだが「そうだよな、子供は子供の悩みがあるもんな」と思わせてくれるのである。

2.試合でピッチャーがキャッチャーに投げ込むカメラは工夫されている、アマンダという少女がバッタバッタと投げ込みアウトを重ねて行くのだが、所詮は女の子が投げる球なので実際には球速に限界があるはずなのだが、カメラを若干ローアングルに構えて恐らくマウンドとバッターボックスの距離を縮めて撮っているんじゃないのかと思うのだが、ホントに迫力のある球がミットに投げ込まれているのが驚きだ。良く投げた瞬間のカットとミットにボールが入るカットを繋ぐ方法で速球を見せるやり方があるが、この映画は一切やらずに一連の動きを連続して撮ることでリアリティを出している。しかしアマンダは少女ながら色気もあって憎い女だ。

<BAD POINT>
1.どうも観客の大人のやり取りが蛇足。まぁ自分の子供が可愛いのはよく分かるのだが、「もっと大人になりなさいよ」という位にみんな自己中心的な考え。でも実際の親はこんな感じなのかもしれないなぁ・・・。
(IE5)


がんばれ!ベアーズ(1976) - goo 映画
画像ファイル "https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9869aebdd0d7afb9e0b59b286d3beb70/1208875600" は壊れているため、表示できませんでした。  43点

期待したほど壮大な仕事では無かった

主役のマイケル・クレイトンを務めたジョージ・クルーニーという役者は未だに掴めない。渋いとは思うがカッコイイまではいかず、演技も悪くないのだが上手いとは思わずといった所だ。しかしながら作品には沢山出ている、いまや押しも押されぬハリウッドのスターであることは間違いない。

予告編はかなりの出来だったこの作品、「なにやらフィクサーっていう裏の仕事があるらしい・・・ふむふむ伏線も沢山張ってそうで面白そう」と期待感が高すぎたのか、どうも最後まで乗り切らずに終わってしまった。そもそも予告編ほど壮大な仕事でもなかったのが一番の原因か?この映画の中で言われるフィクサーとはもみ消し屋の事だが、いわゆる表に出せない会社の裏事情を上手く処理するという日本で言う所の「○○君、アトはうまく処理しといて」と言われる様な雑務(規模は大きいが)を金で請け負っている人なのである。もっと国を相手にした壮大な物語かと思っていただけに、ちょっと世界が萎んで見えるのは仕方がない。宣伝マンも焚きつけるだけが仕事じゃないぜ!その映画のホントの魅力を伝えて動員に結びつけないと。

トニー・ギルロイは初監督作品ながらしっかりした画を作っていて感心した。ただ「ボーン・アイデンティティ」シリーズで一躍名を轟かせた脚本力はこの作品では発揮されていない、むしろ少しアイデアを詰め込みすぎて消化するのが追いついていないのである。しかも規模が小さいので「拡げた風呂敷を包めない作品」というよりも「紐をグルグル巻きすぎて解くのに手間が掛かったけど出て来たのは小さな作品」という印象。これだけの演出力が証明されたので、次回作にはギルロイ渾身の脚本に期待したい。

<GOOD POINT>
1.この作品でアカデミー最優秀助演女優賞を獲得したティルダ・スウィントン(カレン・クラウダー役)、個人的には「オルランド」の彼女の美しさと妖しさに脳までやられてしまった経験があるのだが流石の演技だった。話は逸れるが、この「オルランド」に出会って映画の美的感覚が身についたと確信している。たしか19か20歳くらいだったろうか?エンターテイメントとは違う魅力を見せてくれた意味においてもティルダ・スウィントンは女神のような存在だ。もう47歳になってしまったが・・・。

2.ラストの3分だけは緊迫感があって面白かった。ジョージ・クルーニーも最後だけはカッコイイと思わせる演技。もっとこのテンションを早い段階で少しでも小出しに出来ていれば評価も上がったのだが。いかんせん萎えきったあとの・・・である。


<BAD POINT>
1.なんにせよストーリーが動くのが遅い、いわゆる伏線というのを張り巡らそうとしすぎているのだ。でも元々そんなに規模がでかい話しでもないだけに、身の丈に合わない伏線はもどかしいだけであって早く先に進んでくれと思った観客は多いだろう。

2.アーサー・イーデンス弁護士(トム・ウィルキンソン)のキャラクターが映画を複雑にしすぎている。この映画のキーパーソンでありながら、常軌を逸しすぎるキャラクターに当初は「なんなんだ、コイツは?」と若干の嫌悪感を覚えながら観ていた。物語的にはもっと善人として扱うべき存在だ、もう少し扱いようがあったのではないだろうか?

3.最初と最後の丘のシーンって意味が良く分からないんだが?しかもなんであんな辺鄙なところに車を走らせたんだ?ただマイケルがご都合的に危機を脱したようにしか見えなかった。本当にそれだけの意味だったらこの点数より更に大幅マイナスなのだが、ギルロイに限ってそれはないと判断しました・・・しかし、いま思い出しても意味が全く分からん。
(IE5)

フィクサー - goo 映画
画像ファイル "https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9869aebdd0d7afb9e0b59b286d3beb70/1208777807" は壊れているため、表示できませんでした。  65点

最近では珍しく安心してファミリーで楽しめる映画

暴力描写の無い祭典として開催されたモナコ映画祭で4冠(最優秀作品賞・最優秀男優賞・最優秀女優賞・最優秀脚本賞)を獲得した作品、モナコ映画祭というのは初めて聞くが、ある意味で表現方法に規制が無い映画においてその趣旨は分からないでもない。ということで暴力描写も性描写も一切無いタイトル通りの直球映画であり、かつ水準も悪くないという最近では珍しくなった家族みんなで楽しめる作品である。

予備校のカリスマ教師・五十嵐透(豊原功補)は、充分すぎる程に金と名誉を得てな毎日を送っていたが、ある日ガンを告知され余命1年半・・・なんて読むと全然面白くなさそうなんだが、この豊原の演じるカリスマ教師が妙にハマリ役で意外に観れてしまう。俺も一年だけ浪人して予備校に通っていたが「いた、いた、こんな高飛車な講師」と思って観ていた。しかし、あれから10年以上も経過して少子化が進んでいるにも関わらず、東大を始めとする有名大学への受験は相変わらず厳しいものらしい。

俺は根からの勉強ぎらいでアホアホ街道を驀進していたが、人生振り返って唯一勉強したなと思えるのが浪人した一年、この映画を観ているとそれをふと思い出す。「ゴールは新たなスタート」と告げた映画のメッセージが心に深く刻まれる。

<GOOD POINT>
1.監督自身が名のある受験アドバイザーと言うことで、受験に関しての設定・小道具などは完璧でありリアリティは自ずと高まっている。「ドラゴン桜」も同じと思うが、最近の受験は裏技的な要素があるらしくて「ふ〜ん」とか「へぇ」とか素直な驚きがあった。

2.受験生の真紀(寺島咲)はいかにもイモねぇちゃんだが、これが芝居でイモっているのか素なのかは分からない。エンドロールで東大生になった時の変なデビューっぷりも含めて芝居であるなら相当な実力者と思うのだが、今後の出演作も観てみたい。

<BAD POINT>
1.浅田美代子が演じる母親はあまりにも救いが無さ過ぎないか?この母親と住んでいたら絶対に真紀はぐれるハズだが、そこらにいる子供よりも人間ができているので設定に無理を感じた。まぁ、そこを突っ込んでしまったら元も子もないのでスルーしたのだが。

2.クライマックス付近で受験を終えた真紀が病室の五十嵐を訪ねるシーンが2回重なるのだが、ここはどう考えても1回でしょう。つまり受験を終えたシーンは病院につなげずに、受験発表の部分だけで押すと感動はかなり高まったハズ。更に劇中では受験発表後の病院シーンが回想で語られていたために余計に感動は薄まっていた・・・惜しすぎる。

3.清水圭の役っていうのが、かつて一緒に塾を開いた仲間と思うのだが。ワンポイントしかでてこないので殆ど印象に残らず、ストーリー的には分かりづらさだけ残している。いっその事、予備校にいた講師仲間(六角精児)をその役にもっていった方が分かりやすい。借金取り(モロ師岡)も同じくワンポイントで必要性を感じない。
(IE5)

受験のシンデレラ - goo 映画
画像ファイル "https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9869aebdd0d7afb9e0b59b286d3beb70/1208696906" は壊れているため、表示できませんでした。


ロボットアニメとは言うものの・・・子供はついてこれない


機動戦士ガンダム00(ダブルオー)が放送25回目にして一旦終了した。どうやら最近のテレビは前半と後半に放送を分けてやることがあるらしい、まぁガンダム程のネームバリューがあればこそ後半まで半年も待てるものだとも思うのだが個人的には「おいおい、そりゃないぜ」と両手を挙げて溜息である。

しかし21話から最終回までに本当に登場人物がよく死ぬ、「悲しいけど、これって戦争なのよね」というスレッガー・ロウ(「機動戦士ガンダム」より)の名セリフがあるが・・・にしても無理矢理殺してるんじゃないのか?って言うほどによく死んだ。「破壊から再生を」と謳いながら敵も味方も合わせればラスト5回だけでガンダムマイスター含む主要人物が10人以上は軽く消えたと思う(ラストで二人ほど生きていたのが確認できたが)、それぞれの女性ファンにとっては涙無くて見られないのではないか?

<GOOD POINT>
今回のガンダムは最近のシリーズの中では気に入っているのだが、まずモビルスーツが格好良かったのとキャラクターデザインが好きなタイプ(SEEDはどうも好きになれない)になっていたことと、近作の中では世界観にオリジナリティを感じたという点が良かった。まぁ風呂敷を拡げるだけ拡げようとして収集する結末が「割れた三つの国が一つになった」という簡単なオチでいいのかどうかは後半を見て善し悪しを判断したいが、緊張感は最後まで持続されていた事は拍手を送りたい。あと戦闘シーンの音楽が格好良かったのもポイント高し。

<BAD POINT>
やはりガンダムが強すぎた事が一番展開的に苦しくさせている。前半は全くソレスタルビーイング側(つまり主役側)の力が圧倒過ぎて全く危機感はなく敵が可哀想なくらい弱かった。後半ガンダムの強い秘密を敵側も握り最終局面では互角の力になったが、更に秘密の力がガンダムに隠されており更に強くなってしまうのは反則だろうと思った。最終回にはボコボコに壊れてしまったが、逆に不自然な気もしたのは俺だけだろうか?アムロが乗るガンダムは確かに強かったが、いつでも破壊されそうな危うさがあった所に緊張感があったのだが、いつしかガンダムは神の力が宿ったが如く不死身状態に扱われてしまっている。やはり敵との力は拮抗するか少し負けぐらいが面白いと思う。

ということだが、半年後から始まるだろうとおもわれるセカンドシーズン。早く始まって欲しいという一言である。一抹の不安は、すでに小学生以下ははなにがなんだか分からないハズ・・・だからといって急に子供向けテイストにはして欲しく無い。彼らも大人になるんだから。
(IE5)

ガンダムOO公式ページ

やはりファースト・ガンダムは金字塔!

カレンダー
03 2026/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
フリーエリア
最新トラックバック
プロフィール
HN:
TEAM OKKOTO
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
最新コメント
[08/03 きうら]
[07/24 IE5]
[07/19 きうら]
[07/04 IE5]
[06/30 きうら]
忍者ブログ [PR]