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乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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久々に上手い!と思わせた設定とストーリー

ジャック・ニコルソン(エドワード役)とモーガン・フリーマン(カーター役)という超演技派を料理するのが「スタンド・バイ・ミー」のロブ・ライナーとくれば期待しない方が難しい。しかしその期待度を大いに満足させてくれる完成度だ。

この映画は後半から世界各地に旅行する二人を描くのだがスクリーンを観ている限りでは、殆ど現地でロケしていると思われる、つまりほぼ(もしかすると完全に)CGが無いのである。だからスカイダイビングのシーンもアフリカで動物を追い掛けているシーンもとても良い雰囲気が出ている。最近ではここまでごまかし無く撮影をしている映画が少ないので感動だったし、名優二人の飽くなき役者魂と名匠の名に恥じないロブの確かな演出に素直に拍手を送りたくなった。


<GOOD POINT>
1.とにかく脚本が練りに練られていて、キャラクターの性格づけ・生活の地位・家族構成などなど全てが真逆の二人がガンで余命を告げられてたという一つの共通点から死までの道のりを歩んでいくという優れたアイデア設定だった。

2.中盤までほぼ病院で闘病生活を送るエドワードとカーターしか出てこないが、やはりそこは名優の見せ所で普通なら飽きてしまいがちな1シーンの長ゼリフも全く苦にならず延々と見入ってしまうのである。もちろんセリフもウィットに富んでいて悲しい物語に終わりがちな内容を全く逆の明るさでみせている。アメリカンジョークも下品なモノ(「俺たちフィギアスケーター」はその最高の位置にある)は確かに多いのだが、これ位の感じだと味が出て万人に受け入れられると思う。

3.残りの人生でやりたい事を記したメモが残り3つになってからの達成の仕方のアイデアが本当に優れている。特に「世界一の美女にキスをする」の達成法は「上手い!」と思わず手を叩いてしまった。二人で達成できずにカーターからエドワードに託されるが、それも達成できずに秘書(ショーン・ヘイズ)に託すという流れは非常に上手かった。

<BAD POINT>
1.世界旅行が若干だが長い気がした、おそらくインドはもっと短くできるんじゃないか?更に言えばラストの香港まで数カ国も回っている姿に全く体調の変化も見られなかったのも少し違和感を感じた。まぁそれも演技の巧さでカバーできているのだが。

最高の人生の見つけ方 - goo 映画
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ワイヤーアクションとVFXは友好関係を結べるか?

アン・リーがこの作品でアカデミー外国映画賞を受賞してから早くも10年近くが経過するが「ラスト・コーション」みたいな作品を残せるとは当時思っていなかった。当時の記憶では竹林の上で対決するなど変わったワイヤーアクションを使うカンフー映画みたいな印象しか残っていなかった。しかし改めて観てみるとアクションよりも人間ドラマに重点を置いた作品だったんだと感じた、アクションはあくまで作品を盛り上げる一要素にすぎなかったのである。

この映画でワイヤーアクションは全世界に知られる事になったが、往年の韓国映画とは全く違った使い方をしていて戦闘シーンも迫力はあるのだが妙に優雅でファンタジーな画づくりになっている。特に家から家へ飛ぶ様はある意味でドラゴンボールの舞空術である。ある意味で嘘の動きなのだが、CGでやたらめっぽうに飛び回るよりは全然味がある。おそらく、演じる側からすればブルーバックで何となくイメージして演じるよりも数倍リアルな演技が出来ると思われる。話は逸れるかハリウッドで製作中の実写版ドラゴンボールは果たしてどんな風に飛んでいるのか興味が湧く、殆どの可能性でアメコミ実写版のようなCGで人を飛ばすことになりそうだが、韓国や中国映画のワイヤーアクションを参考にできるだけ現実(漫画の世界だが)離れしない世界を作って欲しい。

<GOOD POINT>
1.やはり剣をめぐる物語だけあって剣を使った戦いはとても良く撮られている。特に細かいカットを矢継ぎ早に繋げている訳ではなく、非常に丁寧に一つ一つのアクションとカット割りが考えられているので全体を通して芸術的な剣裁きと緊張感が得られていると思われる。こういった繋ぎは日本映画ではなかなか観ることができない。アクションの撮影方法として非常に参考になる。イェン(チャン・ツィイー)よりシューリン(ミシェル・ヨー)の方が強く、ムーバイ(チョウ・ユンファ)が更にその上をいく腕を持っているという事がアクションの中で上手く描かれているのも見逃せない。

2.中国大陸の大パノラマシーンが出て来るが、驚くのはどれも幻想的な風景でファンタジーな効果を高めている。綿密に撮影場所を吟味しているか優秀な観光案内がいるのか分からないが、イェンがロー(チャン・チェン)から逃れてるが力尽きて倒れるたった1カットのみしか映されない風景など本当に画と人物の心がマッチしていて素晴らしい。

<BAD POINT>
1.物語はやや稚拙だ。結局、グリーン・デスティニーを巡る人間模様を描こうとしているのだが、剣の所有者であるムーバイが剣を封印して権利を放棄したにもかかわらず後身を育てたい気持ちがあるため中途半端な脚本になっている。敵であるイェンが腕が立つので弟子にしたいなんて我が儘をムーバイのぐらいの男が言うのも納得できないし、だったら愛すべきシューリンと子供を作って伝承するようにすれば良いのではと思うのが普通なのだが。あとイェンが滝に身をなげるシーンはCGではなくてワイヤーを使って欲しかった。
(IE5)

グリーン・ディスティニー(2000) - goo 映画
kakushi.jpg意外にコミカルな生粋の娯楽映画

黒澤明監督の不朽の名作と聞いていたが、今回初めて観た。もちろん、最近リメイクされたので興味が湧いたというのもある。完全ネタバレで感想を書くので未観の方は注意を。

物語の基本プロットは、お家再興を目指してお姫様(雪姫=上原美佐)とその忠臣(真壁六郎太=三船敏郎)、百姓の二人(太平=千秋実、又七=藤原釜足)が軍資金を抱えて敵陣を突破する。 実にきっぱりとした内容で、次から次に陥るピンチを潜り抜けていくのが見所だ。

まず、感じたのは人物の描写にたっぷり時間をかけていること。最近の映画を見慣れた目からすると、少々スローに感じたが、それがちゃんと後半に生きてくるのはさすが。特に百姓の二人は、善人キャラになりきれずにストーリーをかき回すのでハラハラする。この二人を「頂きたい」と思わせるだけの魅力がある。他のキャラも過不足なく描かれる。最初から最後まで美人に見えない姫だが、ラスト付近で歌を歌うシーンは、説得力があり、なかなかジーンと来た。最後に二人に「さらばじゃ」というのも良い。

殺陣のシーンや祭りのシーンなど、単純に映画として変化に富んでいて面白い。IE5が「映画には意外性が必要」と言っていたが、大筋は決まっているのに、予想外に転がるシーンが多くて楽しめた。例を挙げると、侍に馬を取られる(断れずに売る)→姫が娘を助ける→馬がなくなって難儀する→そのお陰で風体が変わって難を逃れる→と思ったら、すぐにばれる→見せ場の馬上殺陣→槍対決と、「こうなるだろう」という方向に行かない。すぐに裏切ろうとする太平と又七の二人も素敵だ。

ただ、古い映画をVHSで観たので台詞が聞き取りにくかったり、暗くて細部が分からなかったシーンもある。これに関しては、全く同じ映像を高解像度で見たいと思った。また、敵が間近に迫っているようで、案外のんびりしていたりと不思議に思うシーンもある。

全体的には役者の存在感にも支えられ、風格のある映画だと思った。ラストも、もっと下品に盛り上げられたはずだが、あれぐらいで止めたお陰で余韻があるのだろう。映画のラストがドカーン、バキューンばかりでは能がないというのがよく分かる。黒澤作品と相性があまりよくない俺でも、もう一度観たいと思える作品だった。

評価点:85点
音楽も意外にはまっていた。祭りのシーンは姫ではなくても、楽しいと思われる。笑えるシーンが案外多くて、娯楽には笑いが不可欠だと感じた。

(リメイクに関して一言)
リメイクを観たわけではないので、ホームページと予告の印象だけで一言。まず、何でこの映画をみてラブストーリーにするのか。この映画の魅力は太平と又七の「庶民の視点」じゃないのか。観客は、あの二人に感情移入して、ハラハラしながら楽しむはず。俺は、最後に姫や六郎太が正体を明かした時に、「あ、兄貴!」とか「おしの女!」とか言うと思ったが、言わなかった。それが「ユキ、俺と逃げよう」では、流行のネット小説か昼メロじゃないか。勝手に逃げろと怒りが湧いた。
この映画は、時代背景やキャラクターのバランスも含めて、かなり考えられて作られているので、何か一つを変えると、もとの魅力が雲散霧消してしまうのは俺でも分かる。せいぜい、着弾した煙がすぐに消えるのを直すくらいでいいのだ。ガメラは元々子供向けだからあれでも全然良かったが、樋口監督のトンチンカンな「現代風アレンジ」は失敗だと思う。むしろ太平と又七と「悪人ぶり」をクローズアップすべきでは。少なくとも、あの予告を見て、改めて見たいとは思わなかった。本当に勿体ない。

(Kiura)
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ただのバブル青春映画と侮るなかれ

「私をスキーに連れてって」「彼女が水着に着替えたら」「波の数ほど抱きしめて」の三作品をまとめてバブル青春映画三部作と呼ばれているが全て未見である。三作も作れたのは第一弾の本作のヒットの賜物だろう。さすがに当時小学生だったのでバブルとは無縁だが、ユーミンが大ブームになった事と、近所のお姉ちゃんがOL(どこかの社長秘書をしていた)をしていて映画を観てスキーに嵌ったという事はハッキリと記憶している。なんかスキーウェアも毎年替えていたような・・・バブル時代とはそういう時代だったのか?

しかしながらバブル時代の青春映画とタカをくくっていると意外に面白かったので驚いた。はっきり言ってこれに比べれば「銀色のシーズン」なんて見てられない。バブル時代のリッチーな若者像は今本人達が見ても赤面するだろうが、信頼できる仲間たちや仕事に日夜悪戦苦闘するサラリーマン事情などは上手く見せているし、一番良いのはスキーに対して興味が湧くということだ。おそらく当時この映画を観てタイトル通りのセリフを彼氏に言った女性は多かったんじゃないだろうか?そういった意味では最近の映画はストレートさに欠いているんだなぁ・・・目から鱗みたいな映画だった。

<GOOD POINT>
1.滑りながら一人一人が合体して芋虫みたいになったり、スキー板を雪に差してイスに変えて空を眺めたり、スキーの後はロッジでパーティーを、などなどスキー場ではこんな楽しみ方ができますよというシーンが満載している。もちろんスキー場には恋の出会いもありますよというアピールも忘れていない。ある意味でスキーのPR映像なのだが、原田知世や三上博史たちが心からスキーを楽しんでいるのを見ていると「ああ、スキーに行きたいな」と思ってしまっても当然と思われる。

2.夜の格好禁止区域を滑っていくシーンはなかなか迫力がある。スキーヤーの目線として撮影しているのはカメラマンが実際に滑っているのだろうが、ちゃんと俳優陣(もしかすると背中越しはプロかも)が滑っている。特に池上優(原田知世)は下手で何度もこけないといけないのだが、辛抱強く撮影に挑んでいたことが伺える。青春映画といえどもこうした緊迫感あるシーンが入っていると男性の食いつきも違ってくる。いま思い出したがそのお姉ちゃんに勧められて観たのが「トップガン」、なるほど青春映画に戦闘機のバトルシーンが入っていて楽しんでいた記憶が蘇える。

3.佐藤真理子(原田貴和子)が優に矢野文夫(三上博史)の過去話をするシーンが沢山ある(真理子と矢野は子供の頃から友達という設定)。そこで矢野が女に対してどれだけデリカシーがなくてヒドイ男かという事を優に教えながらも矢野と上手く交際できるように応援していくのだが、実はそのデリカシーがない話しの中で出て来た女が真理子自身だった(つまり真理子は矢野が好きだった)と
意外な事実を上手く劇中で表現している。なかなか脚本もセリフも良くて感心する。


<BAD POINT>
1.もう一昔前の話なので突っ込むことも特にないのだが、一つだけ挙げるとすれば今までにスキー場に何度も足を運んだが、こんな素敵な出会いは一度も無かったということだけですな・・・。
(IE5)

私をスキーに連れてって(1987) - goo 映画
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神懸かり的な濃淡の奇跡がここに結集!


日本を代表する画家、東山魁夷の生誕100年を記念する企画だけあって古今東西の傑作が集められていた。魁夷の画で一番凄いと感じるのは濃淡の味わい深さ、分かりやすく言えば湿気の多い地域で見られる現象・・・朝靄や夕霞、霧やおぼろなどを非常に繊細に美しく描かれているのである。実際の目で見るとその繊細さは感動の一言である。個人的には「冬華」の極寒に浮かぶ月の光に神懸かり的なものを感じた。

また水面に景色を反射させて魁夷独特の世界を作り上げている作品にも惹かれるものが多かった、代表作「緑響く」も当然素敵なのだが「静唱」に写る木が水面の為に微妙に揺れているのである。このコントラストの付け方にも感銘を受けた。購入した図録に画を制作中の魁夷の写真が写っているが、帽子の雪を落とすこともせずに一心不乱に書いている様子が感じられた。

最後のコーナーで唐招提寺の襖に描いた壮大な画を見ることができるが「濤声」に描かれた海の色の鮮やかさは言葉に言い表せない位の鮮やかさだ。もし機会があれば是非見てほしい作品だ。
(IE5)

東京はもう終わってしまうのが残念だが、作品は全国で見れるようだ。

生誕100年 東山魁夷展 公式ページ
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