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乙事組(IE5/Kiura/Pine/MBU/Shinの5人)の共同メディア批評ブログ。ネタバレあり注意!
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<IE5/KU> 10点以下 30点以下 80点以上 90点以上 

<  /78>012 シベリア追跡(椎名誠/集英社文庫)
<  /52>011 腐蝕(竹本 健治/角川ホラー文庫)

<  /64>010 チーム・バチスタの栄光(海堂尊/宝島社)
<  /85>009 野火(大岡昇平/新潮文庫) 
<  /55>008 メドゥサ、鏡をごらん(井上 夢人/(講談社文庫)
<  /60>007 ハサミ男(殊能 将之/講談社文庫)
<  /35
>006 プルトニウムと半月(沙藤 一樹/角川ホラー文庫)
<  /55>005 狐火の家(貴志祐介/角川書店)
<  /85>004 新世界より(上)(下)(貴志祐介/講談社)
  /  >003 真剣師 小池重明 (団鬼六/幻冬舎アウトロー文庫)   
<  /75>002 あかんべえ(上)(下)(宮部みゆき/新潮文庫)
  /  >001 鴨川ホルモー(万城目学/産業編集センター)
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ho01-kitune.jpg色んな所が微妙に空振り
~'08ホラーサスペンス特集(2)
前作・密室の謎を解く正統派ミステリー「硝子のハンマー」で活躍した弁護士・青砥純子&防犯ショップ店長(実は泥棒?)・榎本径が活躍する短編集。表題作以外に「黒い牙」「盤端の迷宮」「犬のみぞ知るDog knows」の4篇を収録。「新世界より」の勢いで最近刊行された本作も読破。作者がインタビューで語る「知的遊戯としての」直球推理小説集だ。

「硝子のハンマー」前提
独立した短編集であるが、主人公達の設定部分がかなり省かれているので「硝子のハンマー」を読まないと主人公達のキャラが掴みきれない。基本はトリックで勝負しているので、無理に読む必要はないが、それでもやはり前作を読んだほうがスムーズだ。ほぼ全編人が死んで、二人が推理するパターンの繰り返し。テーマ的には「狐火」は田舎の暗い家、「黒い牙」は蜘蛛、「盤端」は将棋、「犬のみぞ」はアングラ演劇になっている。前半二つはホラー調の要素があるが、それ程怖くはない。

重量不足
貴志祐介は惰性で作品を書かない分、かなりの寡作(デビュー12年で8作)だが、その分一つひとつのクオリティが高く、過去作品と類似がない上に面白いという離れ業をやってのけている。要するにマンネリとは無縁だ。前回紹介の「新世界より」もオリジナルティがある上に娯楽としても面白いかなりの力作だった。それに比べると本作品は、肩の力が抜けているというか、ワン・シチュエーションミステリーというか、要するに作品に重さがないのだ。読後、かなり拍子抜けしてしまった。

作者の持ち味が生きない
さらに、貴志祐介は人間そのものの怖さとサスペンスフルな展開が持ち味だが、この短編集は、軽妙さとトリックそのものが売り。俺としては作者の長所とこの作品の作風が合っていない。決して読めないほど下らなくはないが、これぐらいの話なら別の作家でもいいと思えるレベルになってしまっている。「黒い牙」は設定自体は秀逸なのだが、この内容なら、もっとドタバタコメディ化してもいいと思う。逆に「犬のみぞ知る」は無理に砕けすぎて、笑いどこの分からないコメディになってしまった。どこか狙いと効果がちぐはぐで空振り気味なのだ。

悪くはないので
と、いうわけで不満ばかり書いてしまったが、裏を返せば癖のない仕上がりになっているので、気軽な読書向きといえよう。読んだ後しばらく帰って来られない本ばかりでも苦しいし、ディティールはいつも通り緻密なので十分楽しい一冊である(タランチュラには本気で興味が湧いた)。ただ、願わくば作者には、読んでいて脂汗が流れてくるような力の入った作品で勝負して欲しい。ファンとして切なる願いである。
(Kiura)

評価点:55点
まだ新書しかないので、貴志ファン・興味を持った方も文庫まで待っても全然OK。逆に「新世界より」は上下で4000円もするが、ぜひこのタイミングで読んで欲しい。賛否両論あると思うが。
因みに10冊くらいは、ホラー・サスペンス特集を続けてみたい。

shin.jpg怪奇系エンターテイメントの傑作!
~'08ホラーサスペンス特集(1)
時は未来。人間たちは「呪力」という超能力を手にしていた。その力によって、様々な文化を生み出し、バケネズミという奇怪な化け物まで使役するようになっていた。しかし、「呪力」は世界を破壊するほどの可能性を秘めた力だった。余りに強力な理からを得た時、人はいったいどうなってしまうのか? 兵器に限らず、車両や携帯電話等あらゆる便利な道具、DNAまでも自在に操る「余りに強力な力」を持った現代人に対する強烈な警告。「黒い家」「青の炎」等で知られる貴志祐介氏によるSF娯楽大作だ。

世界の逆転
この小説の核は世界をひっくり返すことだ。これはSFの常套手段であり、醍醐味でもある。この小説は2回ひっくり返るのだが、最初にひっくり返るまでは長く感じるだろう。ただ、逆転を楽しむためには平和な情景が必要であるのでこれは仕方ないか。作者はホラー小説で世に出たこともあって、話が進むにつれてそれ系の描写が加速していく。特に歴代の皇帝の悪行などは、想像すると夢でうなされそうな位だ。この辺から悪趣味全開でこの手の小説が苦手なら「引く」だろう。ここで面白いと思えればラストまでほとんどだれない。

ゲーム的要素
作者はかなりのゲーム好きだと思う。多分、コンピューターゲームもやるが、囲碁や将棋もかなり好きなのではないかと思う。上巻の中盤もそういった知識を生かしたちょっとした戦争シーンになっており、かなり面白い。登場人物はやや類型的だが、敵役のバケネズミの造形には非常に惹かれる。超能力というのはSFとしてはかなり陳腐化したテーマだが、この敵役のおかげで新しい面白さを生んでいると思う。無敵の力に弱点があるというのも、どことなくゲーム的だが。

気になる点も
全体的には文句なく面白いし、読後感も色々考えさせられてただの娯楽小説ではない。もちろん、気になったこともある。全体的に粗い感じがするのである。「呪力(超能力)」の使い手の死とかかなりあっけないし、超能力の発露の仕方もいまひとつ不明瞭な所もある。これは核となる部分だけに勿体ない。また、回想形式なので「この後、こんな悪いことが起こるとは」という無駄な脅しがかなり多い。余り連発されると白けてしまう。あと、主役の文章が女性とは思えないほど硬質だとか、青春・エロシーンにリアリティがないとか、作者の向き不向きを感じる部分もある。

奇怪な未来世界
貴志祐介氏は「黒い家」から始まって単行本になっている作品は一応全て読破した(寡作なので本作を合わせても全8作しかないが)。貴志氏の特徴は、完全な娯楽志向と緻密な展開、そしてかなりのダークな描写である。表面的な残虐描写もそうだが、心理的にも追い詰められるのである。本作は残虐描写にある程度の耐性があるなら、間違いなく読んで損はない傑作だ。ただ、ラストのオチでどうしても引っかかるのは、彼らに出来たのなら、彼ら以上に人間であった以前の時代にも可能だったのではないか? ということだ。とはいえ、最後までノンストップな奇怪な未来世界を堪能できて大満足であった。
(Kiura)

評価点:85点
小説を読んで久々に頭が痺れた。一時はお蔵入りかと思われた貴志祐介のSFだが、待った甲斐があったと思う。マニアックな内容だが、凡百の娯楽小説よりもっと評価されてもいいと思う。

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等身大に戻った日本のディーバ


全米に進出した頃の宇多田ヒカルは苦手だった、前の旦那の影響も大きくあるのだろうけれどセレブがちょっとした勘違いしてますよ・・・的な、なんといったらいいのか?おそらくファンの事よりも自分の事が大事に扱っているような仕事ぶりだった。という訳で、しばらく宇多田ヒカルからは遠ざかっていたのだが世間的にも同じ様な印象があったのだろうか、シングルもアルバムもかつての爆発的な売上げを示さなくなった。しかしながら、売れる=良い曲だとは限らないのがこの業界。今回のアルバムは完全復活といかないまでも久しぶりに納得いく出来映えだった。

結構、CMやらにタイアップしていた曲が多いのかと思えば半分くらいだろうか?やはり劇場版エヴァの主題歌になった「Beautiful world」と大友克洋が描いたカップヌードルのCM曲「Kiss & Cry」が際だつのだが(ちなみに同じくCMに起用された「FREEDOM」が入っていないのが非常に残念!)、やはり宇多田と近未来的なSFの世界は非常に合うと改めて感じた。もうこの手の主題歌は電気グルーブと宇多田ヒカルだけでいいんではないかとさえ思えてしまう。益々、これからもこの分野での活躍を祈りたい。

まぁ個人的には結婚前の三作品(「First Love」「Distance」「Deep liver」)はどれも気に入っている。問題はそのあとだったのだが、漸くこの作品で復活の兆しは見えた。特に感じたことは、前に感じていた嫌みな感じ・・・まぁ分かる人だけ分かればいいのよ的な曲は無かったように思えた。何より以前より身近な雰囲気を漂わせていると感じるのは俺だけだろうか?とにかく宇多田はまだまだ若い(なんとまだ25歳!)、次回作にも充分に期待したい。
(IE5)

宇多田ヒカル HEART STATION - goo 音楽
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ようやく平井堅の本当の良さが分かる歳になりました


別に今までも平井堅は聞いてたけど、カラオケ用にシングルをチェックする位だった。もちろん声も良いし名曲も揃っているのだが、「まぁ上手いのは分かるけど・・・なんかなぁ」とハートを鷲づかみするには何か足りなかったのも事実。思うに、平井堅の曲を歌うのは決まってアップテンポの曲、例えば「STRAWBERRY SEX 」を初めとする難度の高い曲ばかり聞いていた。なぜか?そう、カラオケに行く連中は殆ど野郎達ばかりなのでバラードよりもノリなのである。

つまり「瞳を閉じて」などの名曲を歌っても何も美味しい事はないので、ひたすらに高いキーと唇が絡まるくらいの素早い展開にチャレンジするつもりで聴いていた気がする。しかし最近はカラオケもめっきり回数が減り、散々借りていたシングルよりもアルバムを借りてじっくり聞くことが多くなった。そういった中で今回のアルバムを聴いてみると・・・「おぉ、中々いいやん!」という結論に到ったのである。

そもそも「FAKIN' POP」に収められているシングルに「POP STAR」が入っている事に驚いたのだが、調べてみるとオリジナルアルバムとしては2004年以来というから実に4年ぶりである、間にベストアルバムを挟んでいるところを見ても平井堅自身に色々と転換期と呼べる何かがあったのかもしれない。今まで全てのアルバムを聴いている訳ではないので比較はできないが、とてもバラエティに飛んでいながらも聴きやすいアルバムと感じた。gooを観てもらうと分かるのだが、殆どが何かのタイアップになっているので耳馴染みが良いのかもしれない・・・しかしながら曲順のバランスも良く最後まで飽きが無い、最近はBGMとしても結構何度も流している。

オススメはPOPなら「君はス・テ・キ」「FAKE STAR」メロウなら「キャンパス」「美しい人」だが、メロウな曲もじっくり聞けるようになったのも俺が大人に近づいた証拠か?昔はKEN'S BARのライブ映像を見てもそれほどの感動は起きなかったが、今行けばおそらく違うだろう。しかし平井堅の声って独特やなと改めて思った、あの喉の奥で微かに震えるビブラートってやっぱり独特の良さがある・・・真似してでいるもんでもないが。
(IE5)

平井堅 FAKIN’ POP - goo 音楽
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