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2008年も下半期へ突入!
あっという間に今年も半分が過ぎました。
このブログも公開から三ヶ月が経過、
いまのとこKIURA氏との二人三脚でやっておりますが
後半はいよいよ乙事組の自転車野郎からツーリングした各地の写真が掲載される予定。
写真は真心ブラザーズ・・・夏になると聞きたくなるのが「サマーヌード」!
そうさ〜ぼく〜らい〜ま!
さぁ夏だ!張り切っていってみよう!
IE5
普段は余り紹介していないが、漫画やゲームも日常的に楽しんでいる。そこで、批評ではなく、簡単な感想を書いてみたい。
「はじめの一歩(84)」
ボクシング漫画としては、自分の中ではナンバーワンの作品である。これだけの長期連載にもかかわらず、とにかくダレないのが素晴らしい。今もある程度のテンションは維持しているが、展開が遅い! 長年のファンだけに、次の展開まであと何巻かかるかが分かってしまうので、もどかしい。登場人物全ての試合を丁寧に描いていくとこうなるのだろうが、やはり主人公の試合が見たい。決してつまらなくはないのだが、試合以外のシーンに魅力がなくなってきている気もする。
「メタルギアソリッド」
せっかく最新作が騒がれている機会でもあるし、PSPでダウンロードできるので遊んでみた。しかし。
駄目だ。全く合わない。ゲームパートはともかく、やたらに長いムービー(というよりポリゴン人形劇)で、独りよがりの設定をキャラクターが喋りまくって説明するのがだるすぎる。しかも、ドラマ部分の薄っぺらさ。愛だの恋だの、そういうことは台詞にした時点で二流の脚本だ。たかがゲームといえばそれまでだが、漫画みたいな敵キャラクターの設定も興ざめ。見た目がリアル志向なだけに、設定が浮きまくっている。それぞれハーフミリオンは超えているので、ファンは多いのだろうが、はっきり言って駄目ゲーム。因みにこれを映画にすれば更に下らないだろう。久しぶりにゲームをやって途中でやる気が失せた。
「ポリスノーツ」
これもメタルギアソリッドと同じ小島作品。こちらもPSPでプレイ。画面が小さいせいで射撃の難易度が上がっている気がするが、まあ、普通に楽しめた。アドベンチャーゲームだけに、設定を喋るのもそこそこ許せる。ただ、プレイ中「早く終わって欲しい」と思っていたのも確か。ちなみに同じ小島作品の「スナッチャー」は大好きだった。あの時代、あの作品は先進的だったのだろう。
「大合奏バンドブラザーズDX」は買おうかどうか微妙なライン。面白そうではあるが、お金に余裕がない。DSの「ドラクエ5」は買わざるを得まい。ちなみにWiiのバーチャルコンソールで「スーパーマリオRPG」、PSPで「ジャンヌダルク」を遊んでいる。どちらも上の2作よりは面白い。
蛇足・この歳でスーパーマリオ3を自力クリアーできたのは自分を褒めてやりたい。ワールド8は何度死んだことか。モニターの向こうに山となったマリオの屍が見える。
スリルと哲学に満ちた小説
~'08ホラーサスペンス特集(6)
敗戦間近のフィリピンの戦線で、肺病を患った下級兵卒・田村の厳しい逃走生活を描く。逃走と書いたが、ほとんど避けされない死と隣り合わせの状態で、田村は迷走する。極限の飢餓状態の中での異様な体験を経て、田村はどう変わっていくのか。言わずと知れた戦記文学の傑作だが、意外にも「読んで面白い」内容だ。しかも、極めて不謹慎だがホラー・サスペンスとしても読める。
美しい文章
読み始めてすぐに気がついた。圧倒的に読みやすいのである。頭の中はあっという間に21世紀の現代から、緑に覆われたフィリピンへ切り替わってしまった。描かれている情景は、過酷な前線兵士の敗走である。しかし、その一つひとつの文章が磨かれていて非常に美しい。失礼ながら、この特集でこれまで読んだ多数の文章と比べると、洗練の度が全く違うと感じた。
鋭い情景
敗戦の決まった前線での物語、主人公は肺病病みである。そこでの情景は、全く動物的・衝動的な悲劇そのものだ。ある村を訪れると、村人から叩き殺された日本兵の死体が転がっていて、しかも腐ってガスで膨らんでいる。これらの描写が克明に描かれるのであるが、作者は無闇に煽ったりしない。むしろあっさりと正確に描いている。しかし、これがジワジワ効いて来る。なまじ読み易いだけに、異常世界の日常化という兵士の心境に次第にシンクロしていく。これがかなり怖い。
深い哲学
作品中では二つの視点があると感じた。主人公・田村のフィリピンでのサバイバルを描く現実面の視点と、田村の内面の変化を作者の哲学を軸に描く視点だ。言うまでもなく、この二つの視点は互いに深く交錯している。山蛭の血を吸ったり、カニバリズムに走る「出来事」も恐怖だが、それ以上に内面の変化はかなりの圧迫感を持って読者に迫ってくる。次第に壊れていく田村の内面、その中で次第に深まっていく人間・田村の葛藤が圧巻だ。
読むべき時に読む
かつて小林多喜二の「蟹工船」を読んだ時も、同様の文章の確かさ、情景の恐ろしさ、人間の描写の鋭さを感じた。イデオロギーを排して、小説としても面白いのである。ただ、例えば中学生の課題図書として読まされたらどうだろう。多分「暗い鬱陶しい小説」だと思ったはずだ。こういった作品は進んで読むときに、本来持っている輝きを放つと思う。今回改めて読んでみて、取っ掛かりは何であれ、こんな面白い「一級のサバイバルサスペンス」を読まないのは勿体ないと思った。
評価点:85点 サバイバル戦記
作者のレイテ戦記や俘虜記もぜひ読んでみたい。不謹慎な批評になったかもしれないが、もちろん、戦争についても色々考えさせられる。もしも自分がそこにいたら……とりあえず21世紀の日本で本当によかった。
(KIURA)
スピルバーグの職人技は更に磨きが掛かっている
シリーズとしては19年ぶりの新作・・・と一言で片付けるには長すぎる年月だ。まだまだガキんちょだった俺は当時、「レイダース 失われたアーク」はあまり面白いと感じずに「魔宮の伝説」をひたすら繰り返して見ていた記憶がある。そんで「最後の聖戦」は劇場で観たようなビデオで観たような・・・記憶が曖昧であるのだが余り記憶に残っていない。しかしながら当時少年だった俺にとって冒険活劇として大きな興奮を与えた作品であることは間違いない。
そんな感じだったので19年振りに新作が出ですぐに観に行くことを躊躇してしまった。もしあの頃の無垢な少年の感動が現在の汚れきった心では全く味わえないのではないか?と一抹の不安を抱いていたのだ。しかしながらその心配は希有に終わった、確かに歳は重ねたが(なんと65歳!)あの時のインディが目の前に現れているではないか、そしてワクワクさせてくれるテーマ音楽に乗ってエンドロールを眺めている時間は確かに至福の時だった。ハッキリいってもう汚れきった俺にはファンタジーとかヒーローもので主人公が絶対に死なないと分かっている映画は面白く無い傾向にあるのだが、インディだけは別だった。これは幼き日に心に刻んだ何かが今も残っているからだろう。
<GOOD POINT>
1.ハリソン・フォードに拍手。エンドロールで山ほどのスタントマンが名を連ねていたの事に気付いただろうか?そう、ハリソンの影武者が山ほどこの映画に使われている、あまりに数が多いので笑ってしまったが、映画を観ている時に一度も「これはスタントだな」って思わなかったのが凄い。これは勿論スピルバーグの神業でもあるのだが、やはりハリソン・フォードの巧さとカリスマ性があって成立していると思う。スタントの方もインディの為ならと張り切って危険な芝居に挑んだ事と思われる。インディ・ジョーンズとハン・ソロ、他にも数々の記憶に残る人物を演じたハリウッド最大のスターはあとどのくらい輝いてくれるのだろうか。
2.今回の作品を観て「キレは落ちたが腕でカバー」と感じた、脚本の出来は前半の60分が面白かったがバイクのシーンが終わった辺りからトーンが少し落ちてきて全体的には60点くらいかなと。しかしながらそのバイクで逃げる所やカーチェイスなどは本当に観ていて面白い!ハッキリいってどうやって撮影しているのか全く分からないカットが満載である。おそらくCGなんだろうが、腑に落ちない所がたくさんあるのである。核実験のシーンでも吹っ飛ばされた冷蔵庫がゴロンゴロンと転がって中からインディが出て来るまで1カットで繋がれている・・・まさかハリソン君を入れたまま吹っ飛ばす訳にもいくまい。まさにスピルバーグの演出力と世界最先端のルーカス工房全面バックアップからなる現時点で最高峰の映画技術を観ることができた。スピルバーグとルーカスが組むということは、もしかしたらこれが最後なのかもしれないと思うと実に寂しくなるのである。
<BAD POINT>
1.やはりキレが落ちていると感じるのは、随所でご都合主義的に危険を回避してしまったり謎が解けてしまったりする所だ。滝で落ちる所も普通なら死ぬ、しかも3回死んでいる事になるのだが・・・これで生きてるのなら「魔宮の伝説」で吊り橋から落ちても全然平気だったんじゃないだろか?とファンも思ったことだろう。クライマックスはどう見ても「未知との遭遇」だし。こういった感じで進んでいくところが結構あった事が、全体的なまとまりを欠いている要因だと思われる。昔のスピルバーグならキレにキレて口を挟む余地を一切与えない撮り方をしてたんだけどな〜。
まぁ・・・でもインディがスピルバーグとルーカスとハリソン君で復活できた事はとても素晴らしいことだと思う。長生きしてください。
(IE5)
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 - goo 映画
いわば特大ファール
~'08ホラーサスペンス特集(5)
作家・藤井陽造が「メドゥサを見た」というメモを残して、自らをコンクリートに塗り込めて命を絶つという怪死を遂げた。その異様な死の謎を作家の娘の婚約者が追う。次第に明らかになるおぞましい過去、しかし、真相は「読者」の予想を裏切るものであった。非常に評価に悩む問題作だ。
前半は絶好調
コンクリートに塗りこめて自殺するというインパクト、その謎を追って作家の足取りを追うというスリル、次々と明らかになる過去の惨事の恐怖という、この手の話が好きな人間には堪らない黄金のパターン。しかも極めて軽快な筆致で描かれ、これこそ娯楽ミステリー小説と思わず手を打つ前半戦は素晴らしい。ただ、文字がなぜ太字なのかという違和感に気づくも、この時点では全く意味が分からない。
作家が作家を書く
とはいえ、作家が作家を書くという設定は、余り好きではない。小説家にとっては最も身近な自分の仕事を舞台にしているので、ディティールが描けるのは良いことだが、ミステリーには小説家の登場人物が多すぎる。「またか」というのが正直なところ。あえて奇を衒う必要はないが、主人公もライターという設定なので、そういうありきたり感は他の小説よりは強い。と、思いつつ、ラストまで読んだ所、そんなことはどうでも良くなる。
この落ちはありなのか
ホラー系怪奇ミステリーのトリックといえば、極論すれば「精神的なもの」「呪い(幽霊)」「ウィルス」「宇宙人」など、それ程幅がない。未知のものでも理論的であれば驚きがないし、突飛過ぎるとリアリティがないので難しい。本作もそのどれかだろうと思って読み進めていたのだが、正直、太字のフォントの意味が分かるこの落ちには驚いた。驚いたというか「怒りを通り越して呆れた」方が正確かもしれない。本を閉じて悩むこと15分、これは反則だと結論付けた。
感想はそれぞれ
結末については俺は「無い」と感じたが、読まれた方に評価を託したい。これはこれでいいという意見もあるかも知れない。それに途中までは結構楽しめるのは間違いない。個人的には、作中に詳しく書かれているパソコン環境が1997年の事情を反映していて面白かった。当時はまだ「パソコン通信」だったのだ。フロッピーディスクに文章を保存するというのもむしろ新鮮だが、その内、この辺の描写は若い読者には意味不明になるのかも。とにかく、ミステリー小説の「パターン」としては斬新でした。
評価点:55点 期待通りの前半、結末は……
前半75と後半30を足して2で割るとこれ位の数字に。そういえば、以前読んだ著者の短編集「あくむ」も同じ印象だったような。次の作品を探すかどうか、微妙な評価になってしまった。ちなみに残酷さはさほどありません。
(KIURA)